潮見台・花園小を改修 手宮小は建て替え 市教委


 小樽市教育委員会(菊譲教育長)は、12月15日(水)の小樽市議会第4回定例会・学校適正配置等調査特別委員会で、今年度から2024(平成36)年度までの15年間で進めている「小樽市小中学校再編計画」の取組み状況を発表した。
 市教委の再編計画は、市内の小学校27校を13校に、中学校14校を8校に半減させる。市内を塩谷・長橋、高島・手宮、中央・山手、南小樽、朝里、銭函の6ブロックに分け、それぞれ地区別実施計画を作り、2010(平成22)~2017(平成29)年度の前期8年間、2018(平成30)~2024(平成36)年度の後期7年間で進める。
 同特別委で、市教委学校適正配置担当は、「教育委員会としては、第3回定例会以降の3ヶ月間、南小樽地区のほか、校舎の老朽化により施設整備が急 がれる高島・手宮や中央・山手地区を中心として、保護者や地域の方と話し合いを進めてきた」と、南小樽、高島・手宮、中央・山手の3ブロックの考え方を明らかにした。
 手宮地区では、手宮・手宮西・北手宮西の3校について、手宮小学校を建て替えて1校に統合。2011(平成23)年度から校舎耐力度調査をし、校舎・グランドの完成は2015(平成27)年度末までに行いたいと方針を示した。今後、3校のPTAなどとの協議を進める。手宮小の建て替えが決定されれば、末広・北山中の2校については手宮西小を改築して中学校にする。
 高島地区では、祝津小学校の保護者との懇談会で、2012(平成14)年度に高島小学校と統合する案を示したが、学校規模の違いによる不安や事前交流のあり方に対する意見が出たことで、再度、全体の統合のあり方を示すとした。
 中央・山手地区では、緑・最上・松ヶ枝の3小学校について、緑小学校を小樽公園内にある旧車両整備工場敷地で建て替えて統合することで、具体的な検討に入っていくとした。
 新市立病院建設と関連する南小樽地区では、2012(平成24)年度での廃校方針の量徳小の統合校となる花園と潮見台小の2校について、グラウンド整備・暖房機の更新、トイレの改修、網戸設置など、2011(平成23)年度中に施工可能な施設整備に対する予算要求をすることを明らかにした。
 潮見台小の整備は、耐震補強が必要ないことから2011(平成23)年度中に工事を終える予定。花園小は、現在実施している耐震診断結果で補強工事が必要となった場合は、予定している屋内運動場の増築とともに外装などの関連工事を実施する予定。整備工事は概算で約2億円程度としている。3学期中に量徳・花園・潮見台小3校の学校統合協議会を設置する。
 また、量徳小の保護者からの「地区の児童の遊び場が少ない」との要望を受け、商工会館跡地をサッカーなどが出来る広場に整備するとした。
 関連記事1 関連記事2