小樽市の人口減・過去最大 平成22年国勢調査


 小樽市総務部企画政策室が9日(水)に発表した「平成22年国勢調査」(速報集計)で、小樽市の人口減少が過去最大となったことが分かった。
 国勢調査は、人と世帯を対象とする国の統計調査で、5年に1回行われている。2010(平成22)年分は10月1日に実施された。
 同速報集計では、平成22年10月1日の人口が131,970人となり、前回調査(平成17)の142,161人より10,191人の7.17%減少した。これは、国勢調査が始まった1934(大正9)年以来、過去最高の減少幅となった。
 市の人口は、1964(昭和39)年の207,097人をピークに減少し、1965(昭和40)年の国勢調査から、前回比でマイナスが続いている。これまでは、1990(平成2)年のマイナス9,275人が最大の減少数だったが、近年の急激な人口減の影響で1万人台に突入し、過去最大の減少幅を記録することになった。
 企画政策室では、「まだ速報段階で、10月に確定されるが、近年は、毎年2,000人ずつ減っているので、5年間で10,000人の減少は極端に変な数字ではないが、残念だ」と、ため息をもらした。
 小樽市発表の住民基本台帳によると、2011(平成23)年1月末の人口は132,688人で、0歳から14歳までが13,036人で9.82%、15歳から64歳まが 78,006人でで58.79%、65歳から90歳以上が41,646人で31.39%となっている。年間2,000人の減少が続けば、来年中には12万人台に突入する見込みだ。
 国勢調査人口と世帯数の推移 (直近5回調査)