市が中小企業者へ金融支援 東北地震への対応


 小樽市は、3月29日(火)、東北地方の震災で影響を受けて資金繰りが悪化した市内中小企業のため、独自の金融支援を行うと発表した。
 市によると、東北地方の震災関連の影響で、小樽市内では、被災地ある支店が壊滅状態、気仙沼にある販路の見通しが立たない、ホテルキャンセル、外国人観光客ゼロ、堺町の土産店の来客が3~8割減、売上げ3~5割減など、間接的な影響が広がっているという。
 国では、直接被害を受けた中小企業者やその取引業者を対象に、日本政策金融公庫を窓口に低利の融資制度を開始したが、市では、「観光や市内飲食店など間接的に影響を受ける業者が融資を受けることが難しい」と独自に金融支援をすることにした。
 対象は、震災発生後、融資申請時点で、直前2ヶ月の売上額が前年同月より、20%以上減少している市内の中小企業者。ただし、4月申請分は3月の売上げを比較するもの。
 融資条件は、資金使途は運転資金で、融資限度額を1,000万円以内とする。融資期間は1年以内、年利率1.0%以内。取扱期間は4月1日から9月30日まで。問合せ:0134-32-4111 内線263
 これは、市の制度融資による支援「経営安定短期特別資金」の中で別枠で対応する。2011(平成23)年度の当初予算では17億円を盛り込んでいるが、震災による支援はないため、今後、不足することになれば補正予算を計上し対応するとしている。