市長の初仕事はトップセールス 市政の混乱よそに"台湾旅行"? 


 市の総務部長や市のOBで中松後援会事務局長の2人が5月1日に逮捕され、市政が混乱に陥っている中、中松義治新市長(62)は、「5月中旬に台湾訪問がしたい」と、並々ならぬ意欲を見せている。
 市長の関係者が2人も逮捕され、「市職員の政治資金規正法違反について」の記者会見(5/2・11:00)後の市長就任記者会見(5/2・13:30)で、中松市長は、「大震災や原発事故で、本市の観光客が減少して、宿泊業や飲食業に影響があり、緊急経済対策として、観光客の回帰に手を打たなければならない」とした。
 このため「私としては、5月中旬に台湾を訪問することができないか、担当課に日程の調整を指示した」ことを明らかにした。「いわゆるトップセールスで、現地では旅行代理店などを訪問、小樽の安全をPRし、併せて、現地での協議によっては台湾の旅行代理店を小樽に招き、小樽の安全を発信していただきたい」とした。
 しかし、まさに市長を支える身内の2人の逮捕の上、後援会事務所や市役所が家宅捜索されて、事件の拡大が予想される中での台湾訪問は、いかにも時宜を得ていない対応だ。市職員からも「首をかしげざるを得ない」との反応が挙がっている。