山田厚副市長  パー券販売関与発言で市議会に陳謝


 5月10日(火)13:00から開かれた小樽市議会の第2回各会派世話人会で、山田厚副市長が出席。冒頭、中松義治新市長の政治パーティー券の庁内売買に自身が関与していたことを一部メディアにリークしたことに対し、「軽率に発言し迷惑をかけ申し訳ございません」と陳謝した。
 山田副市長は、政治資金規正法違反容疑で市総務部長とOB職員の2人が逮捕されたことを受け、5月6日(金)に市議会の代表者に経過を報告。この席で、自身の関与について問われたが、「捜査中で話せない」と発言していた。
 しかし、この翌日、一部メディアを使い、自身が総務部長からパーティー券を購入した事実を述べていたことが明らかになった。これに対し、共産党の北野義紀議員が、「議会報告では警察の捜査中だから話せないとしていたのに、なんでメディアに話しているのか。議会軽視だ」と、説明と謝罪を求めた。
 山田副市長は、「自分の分の1枚と秘書課4人分の計5枚を山崎総務部長から受け取りました。特別職の私がパー券を購入したりすることが違法かどうかは、捜査の結果を待っていきたい。軽率な発言をし、迷惑をかけて申し訳ございませんでした」と陳謝した。
 次期副市長候補だった総務部長の逮捕により、新市長の下でも山田副市長を継続するとの人事案が浮上していたが、今回の事件への関与が明らかになったことで、副市長人事は、厳しい状況に陥った。この副市長人事の難航で、人事案などを審議する小樽市議会臨時会は、23日(月)と30日(月)の異例の2回開かれることになった。