中松市長・各部長 市議会第1回臨時会で"陳謝"


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 5月23日(月)に開会した小樽市議会第1回臨時会は、中松義治市長(64)にとって初議会となったが、自身の後援会が市役所内で起こした公務員地位利用による政治資金規正法違反事件を受けて、頭を垂れて陳謝するというお粗末な結果となった。
 議場は、市長の発言に注目する各テレビ局のカメラがずらりと並び、傍聴席の市民とともに推移を見守った。しかし、理事者席には、逮捕された総務部長の姿はなかったが、起訴された現職部長が気まずそうに並んでいた。
 改選後初の市議会で市長としては初めて壇上で言葉を発する機会だったが、今回の一連の事件についてのお詫びの挨拶からとなった。関連記事
 市長は、「選挙後の初めての市議会にあたりまして、ご挨拶を申し上げる機会を頂きましたこと感謝申し上げます。
 議員の皆様におかれましては、大変厳しい選挙戦を戦いぬかれ、ご当選されましたことを、まずもって心からお祝い申し上げます。
 私も、市民の皆様から負託を受けまして、市長に就任させて頂きましたが、今、本市を取り巻く状況は、様々な面において困難に直面しており、市民の皆様の市政に対する期待を考えた時、責任の重さに身の引き締まる思いがいたします。
 さて、このたび、総務部長を含め、本市職員11名が政治資金規正法違反で起訴される事態となりました。法律を守るべき立場にある公務員が、法律に違反する行為によって起訴されたことは誠に遺憾であり、このことによって、市民の皆様の信頼を大きく損なうことになり、大変申し訳なく思っております。
 市といたしましても、外部委員による調査委員会を設置し、全容の把握と原因の調査、さらには再発防止策の検討をしていくこととしております。本件につきましては、その事実関係の確認を行い、再発の防止も含めて、法に照らして厳正に対処してまいりたいと考えておりますし、改めて職員に対し、法の遵守を含め、襟を正すことを徹底してまいりたいと思います。この場をお借りしてお詫び申し上げます」と棒読みした。
 最後に、「大変申し訳ございませんでした」と、市長始め出席していた幹部職員全員が揃って謝罪のため一礼するという、異例の情けない光景が市議会に広がった。
 傍聴していた市民からは「公務員が刑事事件で起訴され処分されたのだから、謝って済むものではない。さっさと辞めてけじめをつけるべきだ」との怒りの声が上がっていた。
 第1回臨時会の会期は、23日(月)・24日(火)の2日間。24日(火)は、政治資金規正法違反事件に対する5会派の「緊急質問」が、13:00から行われる。