夜間急病センター 元市立病院看護師宿舎へ


kangosisyukusya.jpg 済生会小樽病院(梅ヶ枝町8)の築港地区への移転新築で、現在同院併設となっている夜間急病センターの設置場所が宙に浮いた状態となっていたが、小樽市は、9日(水)までに、市立小樽病院(若松1)向かいの元同院看護師宿舎敷地(住ノ江1)に設置する方針を固め、小樽市医師会(津田哲哉会長)に伝えた。
 夜間急病センターを巡る問題では、市と医師会が、設置場所、建設方法、運営方法などについて協議を続けてきた。済生会小樽病院の築港地区での移転新築が2年後の2013(平成25)年夏となっていることから、小樽市では、今年12月の第4回定例会までに設置場所を決めたいと示していた。
 設置については、医師会が、「単独設置」、「新市立病院周辺」と要望していたことから、元同院看護師宿舎、JR南小樽駅から入船へ下る坂にある旧商工会館跡地(住吉町8)など4ヵ所が検討されてきた。しかし、旧商工会館跡地は、新病院建設のため閉校となる量徳小父母やPTA、地域住民らの要望 で、児童のための公園に整備することがすでに決定しており、今年度から工事が始まっている。このため、市は、元同院看護師宿舎に同センターを設置することを決めた。
 同宿舎は、双葉高校運営の北海道龍谷学園が所有する。2006(平成18)年度に同学園が市から土地建物を購入したが、計画通り利用が進まなかったため、購入から5年後の2011(平成23)年度に市が買い戻さなければならない状況となっていた。同地は、670平米と、医師会希望の敷地よりも狭く、今後の整備について医師会との協議がさらに必要とされる。
 
津田会長は、「この夜間急病センター移転は医師会にとってすごく影響が大きい問題。現在、市立病院とうまく連携が出来ていないので、市として支援をして頂けるよう話し合っていきたい」としている。
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