119番の日 正しい通報要領を身につけよう!


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 平成23年度「119番の日」記念行事として、11月9日(水)14:00から16:00まで、ウイングベイ小樽(築港)5番街1階ハイタッチコートで、体験会が行われた。主催は小樽市消防本部。
 11月9日は、ダイヤルナンバーにちなみ「119番の日」として、自治体消防制度40周年を記念し、昭和62年に制定され、今年で24年目を迎える。
 今回は、119番模擬通報装置による119番通報訓練と救急事案発生時の人口呼吸・心臓マッサージ・AED(自動体外式細動器)をダミーを使っての体験、住宅用火災報知器の設置促進が行われた。買い物客は足を止め、消防職員の話に耳を傾けていた。
 小樽市の1年間の119番通報件数は、1万件を超え、平均すると1日に29件、1時間12分に1件になる。
 消防職員が「突然の事で通報者は、あわててしまう事が多いが、落ち着いてゆっくり伝える事が大切。救急の場合は、火事か救急かと聞かれるので、救急と答え、救急車に来て欲しい住所を伝え、傷病者の意識の有無、頭や右手左手どこからの出血があるかを伝え、通報者の名前と住所を言う。
 火災の場合は、より急ぐため、何が燃えているか、燃えている場所、建物に人がいるかどうかを伝える。通報者の名前と電話番号も伝え、正しい通報能力が必要となる。自宅が燃えている場合は、すぐに避難を勧める」と説明。
 さらに、救急事案発生時の人口呼吸と心臓マッサージ方法やAED操作を、ダミーを使いシュミレーションした。
119-2.jpg 「小樽市内では、通報してから救急車が到着するまで平均7〜8分かかり、その間、人口呼吸と心臓マッサージを繰り返すこと。AEDは、装置のアナウンスに従うことが大切。これらの事を何度も体験しておくことが大切である」と説明。
 買物へ来て立ち寄った市内の女性は「小学校のPTA行事でダミーを使って講習会があった。何度も練習させてもらったので、今でもどれくらい覚えているか確認してみたかった。忘れている所もあった。勤めている所が年配の人が多く、知っていると役に立つ事があるかなと思う」と話した。
 住宅用火災報知器は、平成23年6月1日に設置が義務付けられた。小樽市内では、設置率63%(2011年6月現在)と、道内平均よりやや少ない。全国で毎年1,000人以上の住宅火災焼死者を出している。市内では、ここ500日以上焼死者が発生しておらず、「0」を目指すためにも、いち早く火災を知らせるために、火災報知器の設置が重要と市民に呼びかけた。