花園小5年31名 観光スポットで砂ペットボトル配布


sandpetbottle1.jpg 小樽市立花園小学校(寺澤真校長)は、安全な歩行空間を目指して、市内観光エリア(オルゴール堂付近・浅草橋付近、運河プラザ付近)で、5年1組31名が6班に分かれて、砂ペットボトルを観光客に配布した。
 小樽開発建設部の協力で、5年前から、4年生から6年生が、ペットボトルに砂詰め作業を行っている。昨年より、そのペットボトルを、安全な冬道歩行をサポートしようと、観光スポットへ配布に出かけている。今回、1,500本詰め、今日は200本を用意し、1人5本を目標とした。
sandpetbottle2.jpg また、観光客へのおもてなしの心を伝え、地域社会への貢献、ボランティア意識を育み、外国語活動で学習したことを活かし、英語で海外からの観光客へ話しかけ、コミュニケーション能力の育成を図っている。
 10:30、各エリアに到着した頃には、雪が断続的に降り続き、浅草橋の温度計は−4.1℃で、運河にはうっすらと氷が張るほどの寒さだった。それでも子どもたちは、勇気を振り絞り観光客へ「滑るところに砂をまいてください」と話しかけていた。
 観光バスで韓国や台湾から団体で訪れる観光客が多く、砂ペットボトルをどのように使用するかを説明するのに苦労し、実際に砂をまき滑らなくなる様子を見せ説明していた。なかなか話かけられず渡せない子どももいたが、徐々にペットボトルは減っていった。
 引率の寺澤校長は「おもてなしの心が養われるとともに、外国語活動でオーストラリア人に直接英語を学んでいることを活用したが、他の外国人と接するのは初めてで、とても勇気のいることだと思う。実際に体験し、いろいろ考え良い経験となる」と話していた。
sandpetbottle3.jpg 花園小5年田家幸さん(11歳)は「昨年は、人が多かったが今年は少なかった。話しかける時緊張した。英語で話しかけるとにっこりしてくれたので、楽しくなった。韓国や台湾から沢山の人が来ているのだと思った」と感想を話した。その後、学校へ戻り小樽開発建設部の人を交えて感想を話し合った。
 担任の大久保洋子教諭は「貴重な体験となった。いきなり観光客に声をかけ辛い場面もあったが、誇らしく思う。自分たちの印象が観光を左右するとみんな考えていた。笑顔で接し、止まってくれた観光客に感謝することを感じたと思う。みんなの姿を見て感動した。外国語活動の成果もあったと思う」と話した。