4月20日(金)から30日(月)まで、春の火災予防運動が始まり、啓発行事の一環として、20日(金)11:10から、朝里クラッセホテル(朝里川温泉2・前川勝美総支配人)で、同ホテルの電気設備から出火したとの想定で、同ホテル自衛消防隊と消防機関が連携し、実践的な火災防御訓練が行われた。
小樽市消防署の車両7台(指揮車・はしご車・救助工作車・ポンプ車3台・救急車)と小樽市消防本部23名と小樽市消防団第17分団3名、自衛消防隊10名が参加した。今年2月に納車した「災害対応特殊はしご付消防ポンプ自動車」も出動した。最大地上高40.6m、14階建ての建物に到達可能で、今回は約25mの屋上まで伸ばされ、その威力を発揮した。
訓練は、同ホテル棟3階の電気設備から火災が発生し、自衛消防隊が避難誘導し、消火器による消火活動を行った。館内には濃煙が充満し、建物内の利用客1名と、屋上に一時避難した従業員1名が救助を求めた。屋上へはしご車による救助が迅速に行われた。その後、放水訓練が行われた。現場指揮車からの指示により、本番さながらの迅速かつ機敏な行動で訓練が無事に終了した。
小樽市消防本部・村木政己予防課長(消防司令長)は、「訓練の流れは目標を達成し、行動を確認できたと思う。はじご車の運用もスムーズにでき、成果があったと思う。一斉に放水され良かった。ホテルの従業員へ訓練の必要性を伝え、動きの確認も取れたと思う」と話した。