第22回遠田絢子教室作品展が、5月7日(月)から11日(金)までの10:00〜18:00(最終日16:00)、運河プラザ3番庫ギャラリー(色内2)で開かれている。3年ほど前から1年おきに開催し、今年で22回目を迎えた。午前中には、市内や札幌などからも大勢の来場者があり、会場は身動きが大変なほどの混雑ぶりとなった。
遠田さんの自宅教室と道新文化センター教室の生徒14名のアートフラワー作品95点が展示され、同時に即売会もあり、会場は華やかな雰囲気となった。会場を入り口中央には、共同制作の大きな作品が飾られ、皆で制作したこぶし・クラブアップル・クラブアップル八重・約100本を用いて、春らしい季節を表している。
アートフラワーは、白い布(絹・木綿など)を花びらの形に切り、想う色に染める。コテを使いくぼませたりし、裏面にワイヤーを張り、一片の花びらができる。細かく、根気のいる作業。会員は、日頃からこのアート展を目標に、花の色を合わせて作りまとめ、それぞれの作品にして展示し、見てもらうことを楽しみにしている。
平成8年から習い始めた会場責任者の相澤英子さんは、5年前から干支や金魚・うさぎなど生き物を制作し、大変人気が高く、開場早々に売約済みとなっていた。「みんな仕事が綺麗な作品ばかりで、見に来てくれた人が足を止めて見てくれると、とても嬉しく思う。花を作っている時は、楽しんで笑って作っているのだと思う」と笑顔で話していた。
遠田さんは「生徒さんの作品を見て、一生懸命頑張っているのが分り、自分も続けようという気持ちになる。技術が向上した作品が多い。35年くらいアートフラワーを続け、花の材料が変わり、技術も高度になった。大変見応えがあり、本物と見違えるような、匂い立つような、触れると散ってしまうようなアートフラワー作品展です」と話した。
来場した女性は「色合いが綺麗。部屋の花になりそう。生花だと枯れてしまうが、アートフラワーはずっと置いて楽しめる」と話した。
第31回深雪アートフラワー合同展(展示・即売)が、5月15日(火)〜21日(月)、三越本館(札幌市中央区)9階ギャラリーで開催される。