キノコ100種類を展示 総合博物館で鑑定会


mushroomjudge.jpg キノコと秋の自然展が、10月7日(日)9:30より、小樽市総合博物館(手宮1)本館2階研修室で開かれ、多くのキノコファンが訪れた。
 20年以上も前から開かれ、これまで400種類のキノコを展示してきた。秋のこの時期の恒例となり、キノコ博士の北海道大学教授・五十嵐恒夫氏による鑑定会も開かれている。キノコの名前は、2,000種類しか分っていないという。1年に1度の鑑定会とあって、近くで採れたキノコは食用かどうか確認していた。
 会場には、こんなに多種類のキノコが小樽で採れるかと思うほど、ずらりとキノコが並んだ。このキノコは、同館職員と保健所、小樽キノコの会の会員らが、10月5日(金)に天狗山から、6日 (土)になえぼ公園で、約100種類のキノコを採集した。名札には、食べられるか、毒があるかを、「食適」・「食不適」・「有毒」・「有毒不明」などと記入されている。
 同館の山本亜生学芸員は「今年はようやく夜が涼しくなり、一斉にキノコが生え、例年より多くのキノコを採集できた。形の良いキノコを選らぶことができ、特徴が分りやすいと思う」と話した。
 有毒のテングダケ・ベニテングダケや、食敵のカバイロツルタケ・ヌメリスギタケモドキや、ラクヨウと呼ばれるているキノコ「ハナイグチ」も展示されている。珍しい「シロスズメノワン」は、ピロネマキン科で食不適と書かれたいた。

 市内女性は、今年5月に採取したキノコを乾燥させて保存し鑑定へ、その採取時の写真も写し持参していた。トガリアミガザダケは食適と判明し、「2〜3年前からキノコに興味を持ち、6〜8月に山へ行き、9月・10月にキノコが多く採れる。初雪が降るまで採れる。キノコ採りは楽しく、山へ行くことは健康にも良い」と話していた。
 小樽キノコの会は、現在76名の会員で、会場でも5名がボランティアとして参加した。春と秋に取れたキノコで、鍋を作ったり、6月から10月までは月末の日曜日に勉強会を開いている。
 会員の1人は、「キノコの名前は調べても分らないことが多く、名前が知りたくて入会した。図鑑で調べても分らないキノコが多い世界で、キノコを食べるのも楽しみでもある。食べたことのないキノコの食べ方を知る機会でもある」と話していた。