みんなあつまれ! ちびっこフェスティバル


 第9回みんなあつまれ!ちびっこフェスティバルが、10月26日(金)10:00から、小樽市いなきたコミュニティセンター(稲穂5)体育室・いなきた児童館で開かれた。
 地域全体での子育て支援に対するニーズが高まる中、平成16年より、小樽市内の就学前の親子を対象に、市内公立保育所、保健所、子育て支援ボランティア等の子育て支援関係団体が、企画運営している。ボランティア33名・職員30名のスタッフと、参加者は374名(大人172名、子供202名)。昨年の477名よりは少なかったが、大いに盛り上がっていた。

 会場では、第1部、紙製の双眼鏡を作る工作・金魚すくい・コロコロボーリング・ままごとと絵本・カプラ・顔出しパネルなどのコーナーがあり、親子で楽しく参加できる工夫がされていた。各コーナーには、会話をしたり、一緒に遊んでくれるボランティアが配置されていた。紙を細かくしたものが沢山入っている”紙プール”では、紙を投げたり、もぐったり、多くの子ども達が集まっていた。
 また、同フェスティバルに3回目の参加となる市立小樽病院(若松1)は、保護者向けのプチ健診を実施した。普段、健診の時間が取れない子育て世代の母親に利用してもらいたいと開かれた。検査券を購入し採血する10分程度の検査で、結果は自宅へ郵送。500〜2,000円で、検査メニューは、血糖値・コレステロール値・貧血・心臓が気になるなど8つのメニュー。一昨年31名、昨年26名の利用があった。
 杜ひろランドのエプロンをしたボランティアは、杜のつどいの会員10名で参加。杜のつどいでは、毎月第2木曜日に、就学前の子どもとその保護者を対象に、10:15から12:00まで、高齢者とのふれあいの場「杜ひろランド」を開いている。同フェスティバルでは、各コーナーで遊びの補助やペープサートも参加していた。杜のつどい・ニノ神瑞謳副会長は、「日頃の生活の場の遊びと違い、広い場所に来て何からしようかと、お母さんも子どもも考えている姿が見られた。時間が経ち人数が増え、各コーナーを楽しそうに回っていた。杜のつどいのメンバーも講習を受け、自分たちも勉強し、市の事業へのボランティアとして参加。楽しみながら手伝いをしている」と話していた。

 第2部のちびフェス劇場が始まり、ミュージックペープサートでは、「バナナの親子」・「もぐらどこの子」などが次々と上演された。杜ひろランドや子育てボランティアが、日頃の練習の成果を発揮し、子どもは、聞き慣れた曲に踊りながら参加していた。昨年から登場の、”きのこ”をイメージしたちびっこフェスティバルの人気者着ぐるみ「のこちゃん」とじゃんけんをしたり、「すずめがサンバ」の楽しい踊りを披露。最後には、着ぐるみが大勢登場し、子ども達と一緒に踊って盛り上がって終了した。
 2歳の男の子と参加した市内30代の母親は「初めて参加し、子どもも楽しそうにしている。沢山遊ぶことができた。これから、冬になるのでこのような遊ぶ場所があったら良いと思う」と話した。
 奥沢保育所の稲葉所長は「毎回楽しんでもらい、楽しみにしてもらい良かったと思う。市内の保育に携わる幼稚園、保育園、ボランティアと力を合わせて開催することができたことに意義がある。支援センターで遊ぶ子ども達にPRしてきた。親しみやすく、楽しい場を提供できたと思う」と話した。