助成10団体が報告 ふるさとまちづくり協働事業


 「小樽市ふるさとまちづくり協働事業」の報告会が、2月4日(月)13:20から、市役所別館(花園2)3階第1委員会室で開かれた。助成を受けた10団体の代表が出席し、事業内容や成果、今後の取り組みについて報告した。
 同事業は、2009年度に始まり、市民団体が取り組む個性豊かなまちづくり事業に上限30万円以内で助成する制度。小樽ファンが支えるふるさとまちづくりに寄せられた寄付金の一部を使う。今年度は21の市民団体からの申請があり、4月に公開審査を行い、10団体に助成金の交付を決定した。審査委員会は、小樽商科大学教授の大津晶氏が委員長を務め、学識経験者、マスコミ、経済、観光業者など7名で構成する。
 今回は、大津委員長をはじめ6名が出席、各団体の代表者が審査員を前に、5分以内にまとめ発表し、その後、質疑応答が行われた。
furusato1.jpg 「真夏の北運河サウンドエナジー」(浅草橋オールディーズナイト実行委員会)斉藤仁実行委員長は、「運河公園を会場に、昨年8月11日・12日バンド競演イベントを実施し、物産展やクラフトフェスタも開催した。同実行委員会ネットワークから26バンドが参加。、天候に恵まれ大盛況。出演バンドからも良い場所、落ち着くと好評。小樽後志の物産店7店舗出展。小樽で初の試みの道内若手作家によるクラフトフェスタを開催。フリマとは違った不用品販売ではなく、作家が作った物を販売した。作家は、ほとんどが札幌中心に活動、野外での実施は初めてで、音楽イベントとの共催に興味を持ち、是非、今後も参加したいとの声があった。北運河地域での音楽イベントを継続したい。今年度の予定は、噴水の中にステージを設け、休憩棟に環境支援団体の展示発表を行ってはと考え、ペットや家族連れ、音楽を聴きながら、クラフト作品や物産品をお土産にし、市民団体の活動が見られるようなイベントにしていきたい」と報告した。
 3年継続して助成を受けた「第4回おたる祝津にしん祭り」(おたる祝津にしん祭り実行委員会)渡部満事務局長から、3年間の総括として報告。「4年前、最初にやろうと思った矢先に群来がみられイベントが始まった。今年も群来が見られ、小樽産のにしんが確実に増えている。祝津は歴史的にもにしんが捕れ、それによって振興した場所でもある。にしんが増えたと住民も自覚。これを利用しにしんを中心とした売込みができないかと、祝津では盛り上がりを考えている。にしん祭りは、にしん無料1,000匹配布。今年も小樽産のにしんを提供できる。5月18・19日に開催予定。沢山の補助金をいただきながら、当実行委員会は、補助金を含めて赤字だったが、昨年度はようやく赤字を脱した。補助金をいただいた意味、市・道へは恩返しできたのではと思う。今後、にしんが沢山増え、三浦水産などは小樽産のにしんを買い付け、かずのこの定番商品、新しい商品開発も可能となってきている。協賛事業も増え、観光の目玉となる。道外客を引継げる魅力の場所で、にしんから文化歴史を掘り起こし、さらに大きな事業を行っていきたい」と話した。
 入場者数についての質問があり、「年々増加し天候に左右されるが、8,000人から10,000人、通常では、水族館のみで2,000人から3,000人となる。地名度が高まれば集客できる」と答えた。
furusato2.jpg 今回初の助成を受けた「ベビーマッサージキャラバン」(ハッピータイム)手島祥子代表は、「ベビーマッサージキャラバンは、母親同士のコミュニケーションの場を広めようと、昨年6月から11月の半年間、各市内の町内会館やコミュニティセンターなどを利用して行った。ベビーマッサージの効果や方法を説明。会場でお子さんへ実践し、母親にハンドマッサージを行った。ハンドマッサージは、一対一で、その間は、母たちの交流の場となっていた。
 その後、家で改めてマッサージすると喜んでくれたとの声が聞かれた。50組を予定し、55組が参加。街中に出るのが大変だったが、町内会の場所なら来られたと、キャラバンとう形で市内を回ることができて良かった。今後は、1日だと踏み込んだ交流が難しく、復習会として集まり、2回、3回と顔を合わせるうちに母親達の交流が持てるのでは」と報告した。
 子育て世代へのネットワーク、コミュニティを広めたいについての手応え成果はの質問に、「参加者で、初め会ったが、近所だったり、友達と参加したり、SNSを通して見ると、誕生会を開き、出掛けたり、公園で待ち合わせをしたりと書かれていたので、地域の交流になったと思う」と答えた。
 全報告が終わり、大津委員長は、「今年のまちづくり事業はソフト事業が多く、イベントものが多く、集客に大変頑張っているように見えた。1度きりになりがちなので、今回の取り組んだ事業が、より広がっていく形に工夫してもらうことを中心に評価した。次年度も事業が継続していく方向に活かしてもらいたい。子どもに関わる事業が多く、地域の未来を担う子ども達と町づくりの関わりを膨らませてもらう有効な取り組みだったと思う」と話した。
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