伊藤整ゆかりの塩谷と朝里川温泉 ろうそくの灯り

 雪あかりの路の「伊藤整ゆかりの地」塩谷会場では、「第5回塩谷雪あかりの路」を、2月9日(土)・10日(日)の2日間開催し、伊藤整文学碑があるゴロタの丘周辺に、800個以上のあかりが灯され、海が見渡せる広大なロケーションの中、町民らが雪あかりを楽しんだ。
 塩谷・桃内連合町会と健やかな子どもの成長を願う会が、塩谷雪あかりの路実行委員会を結成し、1月中旬から準備を進めてきた。
 大竹秀文実行委員長は、「雪あかりの路の名前の由来となる詩集を書いた伊藤整のゆかりの地ということもあり、ここが本家本元という思いで地域住民が力を合わせ、伊藤整も眺めたであろうゴロタの丘で開催している」と話した。

 17:00から伊藤整文学碑の前で開会式が開かれ、同実行委員長らによる点灯式を行い、塩谷中学校PTA会長・新谷和歌さんが、小笠原克「いざない」と伊藤整「雪夜」を朗読した。
 そして、伊藤整が作詞した小樽市立塩谷小学校校歌の歌詞ガードが配られ、参加者全員で歌い、伊藤整を偲んだ。会場は暗くなるにつれ、あかりを楽しむ市民が集まり、一番景色が良い展望台からは、広々と会場を見渡すことができ、数々のろうそくのあかりが浮かび上がり幻想的な光景となった。
 塩谷小学校4年生の斉藤優輝君(10)は、「今日初めて見て、開会式でクラッカーを鳴らして楽しかった」。同・小林弘幸君(10)は、「あかりを見てすごいと思った。夜になったらDSで写真を撮り通信したい。これを作るのに何時間かかったのかなと思った」。同5年生・小林正幸君(11 )は、「こんなに綺麗だと思ってなくて、思っていたより素晴らしかった。感動した。ろうそくに点灯してみたかった」と楽しそうに話した。
 また、朝里川温泉会場では17日(日)まで開催。川の会場では、800個のろうそくが朝里川のほとりや川の中などに灯され、写真愛好家の撮影スポットとなっている。ウィンケル敷地内テントハウス付近には韓国屋台を開店。海鮮チヂミやトッポギ、韓国ラーメン、飲み物を販売し、野外テント内に30席を設置し、5台の炭火で暖をとり、屋台を楽しむことができる。今年初めて、子ども達も楽しむことができるあかりの迷路を作り、ハンドメイド作家の販売や体験とカフェスペースも雪あかりの路期間中開催している。

 朝里川温泉クラスタープロジェクト(米花正浩座長)は平成11年に研究会を発足。小樽観光協会を事務局とし、温泉郷と地場産業の連携による観光振興策の具体化を目指し、”癒し”と”健康”をキーワードとする滞在型「ウェルネスツーリズム」の実現に向けて取り組み、塩麹・乳酸菌・納豆などの健康素材を活用したメニュー開発に取り組んでいる。
rakusyumi.jpg 同プロジェクトでは、雪あかりの路開催に併せ、2月8日(金)から、楽酒美(らくしゅみ)の販売を開始。平成23年度「北海道新技術・新製品開発賞」奨励賞を受賞した乳酸菌入りの楽酒美に加え、梅が入った楽酒美も販売。株式会社田中酒造が製造元。植物性の乳酸菌は腸まで届き、また花粉症にも効果があると言われている。どちらも限定品で、「梅・楽酒美」は限定300本、小樽朝里川温泉クラッセホテル、ウィンケルビレッジ、かんぽの宿小樽で販売中。
 また、この乳酸菌を「腸―GO-菌 ASARA」と名づけ、麹菌等と合わせて活用した発酵メニューを提供する「朝里川温泉ホワイトフェア」も17日(日)まで開催。ネザーランドカフェでは、乳酸菌入りホワイトカレー、塩こうじ豚フィレバーガー。小樽朝里クラッセホテルでは、乳酸菌入り小樽海鮮あんかけ焼そば、乳酸菌入りシーフードカレー。かんぽの宿小樽では乳酸菌入り醤油ラーメンを提供している。
 同座長は「温泉で温もりを食べてほっこり腸から健康になりましょう!同プロジェクトでは、健康とアクティビティー(リゾート地でさまざまな遊び、スノーシューなど)に取り組んでいきたい。この機会に是非利用してもらいたい」と話した。