海自練習艦隊3隻が勝納埠頭に寄港

 4月13日(土)8:00過ぎ、小樽港に灰色の船体がうっすらと姿を現し、海上自衛隊の練習艦隊の3隻が、9:00に小樽勝納埠頭に寄港した。岸壁で釣りをしていた人や駆けつけた艦隊ファンを魅了した。
 寄港したのは、海上自衛隊の練習艦「かしま」(4,050トン)と「しらゆき」(2,950トン)、護衛艦「いそゆき」(2,994トン)の3隻。
 2隻のタグボートに誘導されながら、「かしま」を先頭に、その大きな船体がゆっくりと勝納埠頭へ接岸した。続いて「しらゆき」「いそゆき」が入港。グレーの大きな船体が3隻並ぶ姿は、港を圧していた。700名の乗組員が乗船し、15日までの3日間、小樽港に停泊する。

 練習艦「かしま」は1995年1月26日に就役。排水量4,050トン、全長143.0m、全幅18.0m、深さ12.3m、乗員360名。同「しらゆき」は、1983年2月8日に就役し、排水量2,950トン、全長130m、全幅13.6m、乗員200名。護衛艦「いそゆき」は、1985年1月23日に就役し、排水量2,994トン、全長130m、全幅13.6m、乗員200名。
 時折り雨が降る中、9:30から、練習艦「かしま」前で入港歓迎式が行われた。乗組員が整列する中、小樽市長をはじめ、小樽商工会議所自衛隊協力会会長、余市商工会議所会頭、余市町自衛隊協力会会長、関係者らが出席し入港を祝った。
 中松市長は、「3日間の短い間の滞在に、これからの訓練の英気を養うためにも観光していただきたい。海や山の幸など沢山美味しいものがある。歴史的建造物のノスタルジックな町でもある小樽を楽しんでもらいたい。皆さんには、国民の財産と生命を守るため、日夜励み守っていただいていることに感謝している。3日間、小樽を楽しんでもらいたい」と歓迎の挨拶した。

 練習艦隊・北川文之司令官は、「練習艦隊かしま・しらゆき・いそゆきの3隻で日本一周の訓練航海を実施。3月20日に広島県江田島市の海自幹部候補生学校を卒業した乗員が、7ヶ月間かけて当部隊での実習を行う。日本一周した後は、世界一周の遠洋練習航海へ出発する予定。小樽では、北の守り北海道の陸上自衛隊や余市の海上自衛隊を研修し、ニッカウヰスキーなど、北海道の歴史を学ぶ研修を予定している。地元の皆さんと交流し、日頃、北海道の皆さんが、海上自衛隊に期待を寄せている気持ちに応えたい」と述べた。
 勝納埠頭では、親子連れや艦隊ファンが、大きな船体を写真に納めようと、シャッターを切る姿があちらこちらで見られた。
 夜は自由行動となり、小樽商工会議所内にある同協力会では、ナイトマップを制作し店舗を紹介。多くの乗員の利用を期待している。
 練習艦隊
 かしま
 しらゆき
  いそゆき
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