小樽商大未成年飲酒発覚 北大との弓道定期戦打上げ

 小樽商科大学(緑3・山本眞樹夫学長)の弓道部1年生(19歳)の男子学生が、5月11日(土)の北大との定期戦後、北大構内で開かれた打上げで、飲酒。具合が悪くなり病院に運ばれていたことが分かった。
 同学では、昨年の飲酒死亡事故が繰り返されないよう、徹底した再発防止に努めてきていたが、再び、未成年による飲酒が起きていた。
 これを受けて、商大では、6月13日(木)18:30より構内事務棟で、山本眞樹夫学長、大矢繁夫・和田健夫副学長の3人が、急遽、記者会見を開いた。

 弓道部の顧問を務める山本学長が未成年者飲酒についての経緯と対応を説明した。
 「5月11日(土)に北大弓道場で弓道部の定期戦が行なわれ、17:00頃から両大学部員同士の交流会を行なった。同大学より1年生13人、2年生2人、3年生2人、4年生6人の23名が参加。北大生と合わせると60名が参加していた。
 乾杯には水が用意されたが、19:00過ぎにはアルコールが出された。前日のミーティングで、未成年者に対して飲酒しないように注意していたが、この学生は出席していなかった。1年生13人に上級生10人が手分けをして飲酒をしないように監視をしていた。この学生は、注意を聞かず、焼酎を割らずに3、4杯飲んだ。2回目の注意の後は飲酒をやめ、21:30頃に寝込んでしまった。上級生は、毛布をかけたり、脈を測ったり介抱した。交流会後、迎えに来る約束をしていた両親が23:30頃に北大に到着。意識はあったが、念のため病院へ連れて行き、点滴をし、2時間後に帰宅している。
 本人は大変反省し、5月12日(日)自ら自治会に報告、13日(月)に飲酒したことが分かった。大学としては、昨年の場合とは異なり、未成年者の飲酒には充分注意していた。学生の本分に反することはなかったのか検討した結果、本人も反省し、上級生の対応にも不適切な部分が見受けられなかったとして、飲酒した1年生と、上級生10人の11人を厳重注意し、弓道部の活動を3ヶ月間自粛するように伝えた。5月29日の教授会でその旨を報告し、啓発の意味を込めて、学内に掲示、ホームページに掲載した」と説明した。
 また、山本学長は、「起きてしまい残念。全学年が一丸となって再発防止に努めてきたが、未成年の飲酒が発覚し、申し訳ない思い。昨年以降の啓発活動によって、上級生は相当飲酒について気を配ってきた。飲酒した本人が反省し、自治会に届け、飲酒に対する本学全体の意識は高まったと言えるが、そういう事実があったことについては、申し分けないと思う」と述べた。
 山本学長は、平成9年4月から弓道部の顧問となるが、「普段から顧問として学生と接することはほとんどなく、クラブ活動状況を知って注意や励ますような一般的な顧問の仕事はしていなかった」と話していた。
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