屋台村"レンガ横丁"が消える! 地主が契約の「更新拒絶」


 2004年7月にオープンし、10年にわたって市民や観光客に親しまれてきた、おたる屋台村”レンガ横丁”(稲穂1-4)に、地主から契約を更新しないとの通知が届き、存亡の危機に立たされていることが分かった。
rengayokotyo1.jpg おたる屋台村”レンガ横丁”は、小樽の中心商店街のサンモール一番街にある。約400㎡の敷地に13軒の屋台が並び、オープンな広場やトイレが設置されている。その便の良いことや袖振り合いながら手軽に安価で飲める居酒屋形式が受けて、夜遅くまで賑わいをみせている。近くのホテルから繰り出す観光客と小樽市民との貴重な交流の場ともなっており、その行方に注目が集まっている。
 同横丁を運営する有限会社おたる屋台村(斎田義孝代表取締役)に、このほど地主である株式会社富士メガネ(札幌市中央区、資本金1億円、金井昭雄代表取締役社長)の代理人から、10年の契約期間満了の2014(平成26)年4月をもって、契約を更新しないとの「更新拒絶」通知が届き、関係者に衝撃が走った。
 このため同屋台村では、小樽市や商工会議所、観光協会、市商連の4者の連名で要望書をまとめ、10月11日に、斎田代表が、地主の富士メガネの金井社長を訪ね、契約更新について折衝したところ、「10年だから貸したので、約束通り実行してもらいたい。それ以上は、何も考えていません。要望書なども何らの考慮の余地はありません」と、取り付く島のない、予想外の対応だったという。
rengayokotyo2.jpg 地主である富士メガネとの土地賃貸借契約期間は、2004年から2014(平成26)年4月までの10年間。賃料月額15万円となっており、きちんきちんと賃料を支払ってきていたが、今回の契約更新の拒絶にあった。調べてみると、地主との契約は、契約期間終了とともに、確実に明け渡さなければならず、契約更新が出来ない「定期借地権」として、公正証書による契約であった。このため、法的に有効な対抗手段も難しいという。
 富士メガネ側との折衝で、「けんもほろろの対応」で、更新の意図は全く感じられなかったことを受け、同屋台村では、近く今後の対応を協議するための役員会を開催することにしている。
 屋台の経営者は、降って湧いた存亡の危機に、「各店で、署名運動などを繰り広げ、なんとしても存続できるようにしたいが、これからどうなるのか」と不安をのぞかせている。
 「市としては、何としても残したい。観光面でも大きな役割を果たしており、近くのホテルからの観光客にとっても、小樽の夜の魅力ある観光スポットとなっており、何としても残したいと思っているので、これから経済界と一緒に動いていく」(市産業港湾室・本間次長)としている。
 しかし、果して、地主を説得することができるかは、全く不透明で、このままでは、来春には、小樽の名物屋台村が消え去ることになりそうだ。
 富士メガネHP
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