新高島小学校開校 130周年記念式典


 学校再編に伴い、今年3月で閉校した祝津小学校と高島小学校が統合した、新高島小学校(高島5・吉田志津雄校長)開校と高島小学校開校130周年の記念式典が、10月31日(木)13:00から同校体育館で開かれた。全校児童322名と来賓55名、職員、保護者らが出席し祝った。
 3月末に137年の幕を閉じた旧祝津小学校の6名の児童が、4月から高島小学校へ移り、校区は、赤岩・高島・祝津と広がった。また、同校は、明治17年に祝津小学校高島分校として開校し、今年130周年の歴史ある節目を迎えた。
130takashimasyo.jpg 新高島小学校開校記念事業実行委員会(本間稔実行委員長)を今春に立ち上げ、高島の歩みと全校児童の思いが込められた「記念誌」を制作し、本校2階に、旧祝津小学校の記念品や思い出の品々を展示した「祝津小学校記念室」を開設するなど準備が進められていた。
 式典の中で、本間実行委員長は、「小学校は私達人間にとって、心のふるさとと言える場所である。地域を愛し、地域に根ざすことが、これから世界に羽ばたいて行く子ども達の健やかな成長の力となるのではと考える。高島小学校が、これからも発展し、10年後、20年後も今日のような催しが開催されることを願う」と式辞を述べた。
 同校吉田校長は、「地域には沢山の教育資源があり、これらをどう高島の子ども達へ活かしていくかは、これからの課題。今年、小樽で初のユネスコスクールの認定を受けた。本校の総合的な学習の内容でもある人権や福祉など、ユネスコスクールの活動の内容に関連付け進めていく。この活動を通じて子ども達が育ち、やがて高島から世界へ羽ばたき活躍してくれる人材を出すことが私達の夢でもある。また、開校以来地域の発展とともに、子ども達への教育の使命を果たしてきた。こらからも未来に向って地域に誇れる学校となるよう努力していきたい」と挨拶した。
 中松小樽市長は、「本校は小樽の中でも有数の歴史と伝統を誇る学校として、地域に開かれた信頼される学校作りを進めてきた。統合により広くなった校区の教育の資源を最大限に活用し、新高島小学校ならではの特色ある学校づくりを進めるものと期待している。子ども達の将来の夢の実現に向け、今後も学校・家庭・地域が一体となって、本校の教育が一層充実することを心から願っている」と祝辞を述べた。
 
その後、祝津・高島の歴史を振り返るDVDを上映し、当時の正月の様子や高島神社などが映し出された。また、児童による式典を祝うよびかけが会場に響き、校歌を歌い、式は終了した。

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 同校2階の空教室を利用した「祝津小学校記念室」を、10月28日に開設した。校旗や応援旗、72枚の懐かしい写真やアルバム46冊、文集53冊など思い出の品々を展示している。閉校記念コーナーでは、閉校記念資料やポストカード、記念誌なども展示している。同記念室は、月曜日から金曜日までの9:00から17:00まで観覧できる。
 小樽市教育委員会の3階の閉校記念室では、閉校した東山・石山・住吉中学校、若竹、量徳小学校の記念品を展示している。なお、堺小学校は建物が健在するため、同校の記念室で展示している。
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