Book Art Week あとりゑクレールとレーゲンボーゲン


atelierclair1.jpg 今年3回目となる「おたるBook Art Week 2013」は、本をモチーフにしたアートを、市内7ヶ所で展開中。来場者に新たな発見や驚きを巻き起こしている。
 梅ケ枝町にあるギャラリー「あとりゑ・クレール」(梅ケ枝21・高橋明子オーナー)では、札幌在住の主婦はたさきこさん(75)の小学館8月刊行の「チャトや お呼びですか?」や「私の猫物語」などの6冊と、ちまちま人形で知られる高山美香さんの人形と原画展を開催している。
 高橋オーナーとネコを通じて知り合ったはたさんは、飼い猫チャトとの日常を題材にイラストと短文で綴ったエッセイを、2001年に冊子にして1部800円で自費出版。2008年には第6集までを出版、4,000部を完売した。その後、第1集と2集をまとめ、小学館から「チャトや お呼びですか?」を全国で発売中。発刊のきっかけとなった本をはじめ、パロディ画や出版本を展示し、手に取って読むことができる。

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 高山さんは、札幌出身のイラストレーターで人形作家。2004年から小さな粘土人形を作り始め、7年前から著名な作家の特徴を捉えたミニチュア人形を樹脂製のオーブン粘土で作り始める。人形に添えてあるエピソードがたまらなく面白いと注目を集め、2009年に、猫の事務所からミニチュア粘土人形+エッセイ「一葉のめがね」を発刊。今回10月末に第2刷を発行し、同会場で展示販売している。
 近々、第2刊目の「鷗外のやかん」を発刊する予定。森鴎外、グリム兄弟やクロード・モネ、ライト兄弟の新作4点を合わせて約60体の人形を展示している。人形に添えてある偉人達のエピソードには、意外な素顔が書かれ、笑いを誘発する。
regenbogen1.jpg やかんを持った鷗外の人形には、鷗外の大好物「饅頭茶漬け」や「前日のお茶や水がやかんに少しでも残っていたら不衛生だといってチェックしていた」と、エピソードが書き添えられていた。
 高橋オーナーは、「素人のはたさんは、素晴らしい絵と文で、高山さんの4体の新作には、進歩した技術を感じる。是非、この機会に見ていただきたい」と話した。
 ドイツの木のおもちゃ屋キンダーリープ(住吉町4)の2階のカフェ「レーゲンボーゲン(ドイツ語で虹の意味)」では、今年、同イベントに初参加。芽室町在住の田子薫さんのオリジナル絵本や原画など8点を展示している。
 店長のミカンさんは、「本をテーマに巡る趣旨が素敵だと思い、店と本をキーワードに繋げたいと参加した。田子さんとは小樽に住んでいた頃からの知り合いで、ポストカードをもらい、発表の場があればと出展を依頼した」と話した。
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 田子さんは、小樽出身で、現在は児童福祉の仕事をしている。イラストや手芸を趣味とし、水彩、色鉛筆画が得意。人間臭い動物を描いた作品が多い。絵本は初めてで、小樽にいた頃から絵本の内容を温め、今回作品とした。「きらわれクマとちいさいはな」と「あめあがり」の2冊。 優しいタッチで描かれたクマが小さな花に出会い、みんなと仲良くなる心温まる内容。一方、「あめあがり」は、前向きに考える力をもらえる内容で、最後に虹が描かれ、ドイツ語で虹の意味の同店名と合わせている。オリジナルのポストカードも販売中。
 田子さんは、「皆さん、作家として活動している方が多い中、趣味でやってきた人間なので不安だけど、楽しんでもらいたい」と話した。
 また、博信堂書店店主(花園1)が選ぶ、本をテーマにした本を約30冊展示している。お茶を飲みながら目を通し、気に入った本は購入できる。店長のミカンさんは、「おもちゃ屋さんの2階で開催中。気軽にコーヒーを飲みながら、作品を楽しんでください」とPRした。
 あとりゑクレール(梅ケ枝21−2)〜11月18日(月)11:00〜17:00・火曜日休館
 カフェ レーゲンボーゲン(住吉町4-4)〜11月25日(月)10:00頃〜18:00・火曜日定休
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