体験の風をおこそう! 小樽こども理科工作教室


1109kousakukai1.jpg 小樽市総合博物館本館(手宮1)を会場に、体験の風をおこそう!「小樽こども理科工作教室」が、11月19日(土)10:00から15:00まで、小学生から大人までを対象に開催。親子連れや友達同士などで来場し、工作や実験を楽しんだ。
 小樽工業高等学校・菅原陽教諭が代表の「ゆめ科学ねっと」が主催。市内の小中高校の教諭や潮陵・工業高校の学生、市民ら45名がスタッフとなり、科学に関する実験・工作・サイエンスショーなど26のブースを公開。来場者は各ブースを回り、科学に親しんだ。
 菅原教諭は「市民や子ども達が物づくりを体験する場となり、小中高校・大学の教員や市民ボランティア、企業がスタッフとなり実験を準備し、ネットワークを築き、広げようとしている。スタッフ同士の力量を高め、お互いの交流を深める場となることが目標でもあり、ここで学んだことを教育現場へ持ち帰り、活用してもらうこともねらいとしている」と話した。

 

 同館2階研修室では、8種類の豆の標本作りを開催。400部用意し、開始1時間で20人が参加した。知っているようで知らない豆の名前、小豆・黒豆・とら豆・大豆・うずら豆など、改めて知る機会となった。
 超伝導技術の使い方では、マイナス196℃の液体窒素で磁石を冷やし、磁石が浮遊する現象を公開していた。ピン止め効果についても解説していた。
 3Dメガネで立体映像では、右に緑、左に赤のメガネをかけ、DVDを見て浮き出る映像を体験した。「CDこま」など各ブースで子ども達が工作や実験を体験した。同館2階回廊では、様々なブースを公開。雲が発生するメカニズムを解説。塩化カルシウムとアルギン酸を利用し、本物そっくりのイクラ作りを、樽工生の詳しい説明を聞き、次々とできる人工イクラに歓声を上げていた。
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 エントランスホールでは、おなじみの手作りのビニール製の熱気球を膨らませ「熱気球と太陽系」のサイエンスショーを開催。直径6m、空気の重量130~150㎏の気球が会場に浮かび上がった。気球を太陽に見立て、直径6cmの地球の模型を用いて大きさを比較するなど、子ども達が集まっていた。
 その横では、恒例の「ヘビは不思議な動物」を開き、ヘビの生態を解説し、直接ヘビに触ることができた。菅原教諭所有のシマヘビ、アオダイショウ、ジムグリなどが持ち込まれ、子ども達は怖がる様子もなく、腕にまとわりつくヘビに関心を寄せていた。
 緑小学校4年生の杉山聖奈君は、「生き物が好きでヘビに触れたり、音が出る笛やCDコマを作り、科学って楽しいと思った」と話し、母親は「ヘビを触ったり普段経験できないことや、家庭では準備できない工作など参加して良かった。高校生の説明も分りやすく親切で良かった」と話した。
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