ふるさとまちづくり協働事業 12団体の報告会


 平成25年度ふるさとまちづくり協働事業の事業報告会が、2月4日(火)13:00から、小樽市役所(花園2)消防庁舎6階講堂で開かれた。
 ふるさと協働事業審査委員会・大津晶委員長(小樽商科大学准教授)をはじめ、6名の審査委員の前で、今年度の助成対象となった12団体の代表が、事業の内容・成果・今後の取り組みについて報告した。
machizukuri1.jpg 同事業は、市民団体が取り組む個性豊かなまちづくり事業に、上限30万円以内で助成する制度。平成21年に始まり、今年で5年目を迎え、62の事業に助成している。助成金は、小樽ファンが支えるふるさとまちづくりに寄せられた寄附の一部を充てている。4月に申請団体の公開審査会を開き、助成団体を決定している。
 4月からスタートする「小樽市自治基本条例」では、市民との協働により進めるまちづくりの基本的なルールを定めている。ますます注目される市の施策になると、市関係者は期待を寄せている。
 6つの新規事業と6つの継続事業の12事業が、成果等の報告を5分以内にまとめ、その後、審査員からの質疑応答が5分と、限られた時間での報告会となった。
 最初に報告したのは、フェリーターミナル周辺の花壇を整備する「ウェルカム・ガーデン」で、初めて助成を受ける。花壇やイベントの様子を写真にまとめたものを持参し、内容や成果を報告した。
 「活動は、毎週火曜日に集まり、花壇の整備を行った。マリンフェスタ小樽に参加し、花壇を開放したり、豪華客船を出迎えた。遅れて寄航し、出迎え客が花壇を見物し、大変好評だった。花壇を訪れた観光客と交流を続けている。花コンクールでは、奨励賞を受賞した。今後、市民や観光客へ満足できるおもてなしをし、小樽の活性化へ向けた工夫をしたい」と話した。
 その後の質問では、花の見頃はいつか?と聞かれ、「季節ごとに咲く花を植え、5月から9月末までは、常時どれかが咲いている。チューリップは前年の秋に球根を植え、多年草はその都度咲せている」と答え、課題は?の質問に「8年目となり、海とガーデニングのバランスを考え工夫したい」と答えた。
machizukuri2.jpg 命の大切さを学び次の世代へ伝える「いのちのまつり 地球が教室」は、地球が教室北海道小樽支部北橋尚枝さんが報告した。
 幼児や小学生へ絵本の読み語りを行い、ドキュメンタリー映画の上映や講演会と合わせワークショップを開催した。「年間を通じて活動ができた。思い描いていた学校や町内会での上映があまりできず、難しかった。札幌支部では、道徳の授業で行っている。塩谷では、塩谷地域子どもの健やかな成長を願う会が取り上げ開催した。参加者の中から次は開催したいとの声もあり、反響が大きかった」と話した。
 子連れでも気兼ねなく入ることのできる場所を提供する「コミュニティカフェ周知キャンペーン」では、「すとろべりーはぁと」の龍滝知佳代表が出席し報告した。
 同事業は、初めての助成を受け、6月に緑町の古民家を改装しオープン。子育て中の母親への情報提供や交流の場、地域と一体となって子育て環境の向上を図った。8月には、ウイングベイ小樽で「MAMAま祭り」を開催し、子育て支援団体と連携しイベントを開催。150名が来場した。周知キャンペーンとして、チラシ・SNS・ブログ・HPを作成した。
 龍滝代表は「イベントやカフェを子育てや悩みを抱えた人が利用し、小樽で子育てする人の心の支えになるような活動を続けたい。主催者と参加者がイベントを通じて情報を交換できるよう、一致団結して小樽の情報の発信場所となれば」と話した。
 カフェにはどれくらい来たか、市内へ動きが繋がるかの質問があり、「6月開店から12月中旬まで300人が来た。子育ての分野から高齢者、障害者へと繋げていきたいが、認知度が低く発展しないのかなと感じた」と答えると、「カフェで広がらないのでは、別の方法で行うことは?」との質問に、「カフェを続け、発信を続けたい」と答えていた。
 ふるさとまちづくり協働事業
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