「小樽歴史物語」1,050冊寄贈 おたる政寿司


otarurekishi1.jpg おたる政寿司(花園1・中村全博代表取締役)では、小樽の子ども達へ、図書「小樽歴史物語」1,050冊を寄贈した。その贈呈式が、3月6日(木)9:30から、市役所(花園2)本館市長室で開かれた。
 中松義治市長は、「読ませてもらった。知っているようで分からないこともあり、改めて小樽を認識し勉強になった。児童・生徒の他、先生達にも是非読んでもらいたい」と絶賛した。
 「小樽歴史物語」(A5版・94ページ)は、おたる政寿司創立75周年を記念して、中村氏が、次代を担う小樽の子ども達が、小樽の歴史を知り、郷土愛を育み、小樽に生まれたことを誇りに思ってもらおうと、小樽の歴史を分かりやすく、興味をそそる内容にまとめ、小樽の歴史に詳しい山川隆氏に作成を依頼した。
otarurekishi2.jpg 山川氏は、昭和8年古平に生まれ、小樽市内で40年間教員を務めた。現在は、小樽観光クラブ顧問。小樽の歴史をテーマに、山川氏の講演を中村氏が聞いたところ、大変面白いと、昨年10月に本の作成を依頼。12月に、2〜3週間かけて文章をまとめて校正し、今年1月に写真とレイアウトを完成し、2月に発刊となった。「小樽の歴史を語る今までになかった本で、書いて良かったと感じている」と話している。
 内容は、小樽の自然の生い立ちをたどりながら、海底火山だった天狗山や古跡の凄さを真実の秘話を交えて綴り、北海道に大きな影響を与えた開拓の歴史や、運河の成り立ち、建物の面白さ、商人の活躍、赤い靴の少女について、また、長橋にあるなえぼ公園の秘話、小樽の芸能人を集めたりと、数々のエピソードやまつわる話で一気に読め、目からウロコの小樽の歴史が満載。発行部数は3,000冊。
 小樽市総合博物館所蔵や秘蔵の写真も入れ、また、子ども達が読みやすいように、中村氏の父(正之助)をキャラクターに、正ちゃんと名付け、ページ毎に表情を変え、案内役として文面に登場させる工夫をした。
 中村氏は、「小樽に生まれ、ゆかりのある人の熱い思いに触れ感動する。子ども達へ郷土愛を持ってもらい、小樽を離れたくなくなり、もっと小樽を良くしようと考えてもらいたい」と話した。寄贈を受けた各小学校では、希望者へ貸出が行われる予定。