「サン・プリンセス」 小樽発着クルーズ就航記念式典

 豪華客船「サン・プリンセス」の小樽発着「北海道周遊とサハリン8日間」のクルーズの初就航が、6月28日(土)から始まった。
 勝納ふ頭2番岸壁には、北海道クルーズ振興協議会、小樽港クルーズ推進協議会が主催する就航記念式典が、10:30から開かれた。「サン・プリンセス」マリオ・チールッツィ船長をはじめ、同振興協議会や同推進協議会、寄港地の港湾関係者など約50名が出席した。
sunprincess1.jpg 主催者を代表して、北海道クルーズ振興協議会・磯崎道利世話人代表(北海道運輸局次長)は、「2014年の北海道におけるクルーズ客船の寄港回数は延べ152回となり、昨年と比較して倍増した。北海道にとって大きな経済効果となることを確信する。クルーズは、乗船そのものが魅力で、今回は、特に世界遺産の知床の雄大な景色を船上から見ることができるなど、大きな魅力が備わっている。このクルーズは、北海道の認知度を高めることとなる。イベントを開催し、観光関係者との連携により大きな経済効果が期待できる定点クルーズの受け入れ環境整備に努めたい」と挨拶した。
 引き続き、小樽港クルーズ推進協議会中松義治会長(小樽市長)は、「毎年多くのクルーズ客船が寄港するが、外国船籍の船で12回もの定点クルーズを行うのは初めてのことであり、発着港に小樽港を選んでもらい大変光栄に思っている。港がある小樽市は、人気の観光スポットである運河や運河周辺の石造りの建物がなどが、独自のまちづくりを形成していることから、年間710万人の観光客が訪れる国内有数の観光地となっている。食べ物も美味しく特に寿司の街として有名で、滞在中はぜひ海の幸を堪能していただきたい」と歓迎した。
sunprincess2.jpg 寄港地となる網走・函館・室蘭・釧路から副市長や港湾関係者とミス小樽の田中寛子さんから、マリオ・チールッツィ船長らに花束が贈呈され、中松会長と船長は記念品を交換した。
 マリオ・チールッツィ船長は、「素晴らしい歓迎セレモニーを開催してくださりありがとう。小樽港に入港できたことを嬉しく思う。これからも12回寄港し、乗組員や乗船客もとても楽しみにしていると思う。乗組員は、お寿司がとても好きなので、寿司レストランへ行くことをとても楽しみにしている。また、皆さんにお会いできることを楽しみにしている」と挨拶した。
 船をバックに、関係者11名が並び、就航を祝うテープカットが行われ閉会となった。
 夕方5:00、同船は小樽発着クルーズの初就航で、白い船体いっぱいに夕日を浴びながら、函館へ向け出航して行った。
 サンプリンセスは、来年2015年は、オーストラリアを中心としたクルーズを展開する予定のため、今年度の小樽港の12回の寄港で、最終日の9月20日(土)で見納めとなる。
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