米艦「ブルーリッジ」小樽出港 灰色の艦体石狩湾に消ゆ

 7月18日(金)から22日(火)までの5日間の日程で、小樽港に寄港していた米艦「ブルーリッジ」が、22日09:00、停泊していた港町ふ頭を離れ、その灰色の艦体を石狩湾に消した。
 同艦の出港予定は、当初22日10:00だったが、その後08:00に変更されていた。しかし、22日08:00になっても出港せず、タグボートの手配の遅れから、結局、1時間遅れの09:00に出港した。
 入港時には、寄港反対のシュプレヒコールが聞こえたが、出港時は、穏やかな天気の中、巡視船艇に守られ、タグボートに先導されながら、09:10、静かに小樽港入口の赤・白灯台を抜けて、港外に出て行った。
0722Bilingual.jpg ブルーリッジは、米海軍第7艦隊の旗艦であり、横須賀に前方配備されている指揮統制艦。9回目の小樽寄港では、第7艦隊司令官ロバート・トーマス中将も来ており、記者会見にも応じた。小樽寄港の5日間は、米第7艦隊の司令部が、横須賀港から小樽港に移っていたことになる。
 「リチャード C. マコーマック大佐率いるブルーリッジは、全長193.6m、排水量約19,200トンで、同艦には艦乗組員および第7艦隊要員、計約1,000名が乗艦しています。
 第7艦隊は米海軍最大の前方展開艦隊であり、常時70隻から80隻の艦船や潜水艦、140機の航空機、そして約4万名の海軍将兵と海兵隊員を地域に擁しています。第7艦隊の担当地域は日付変更線からインドとパキスタンの国境、そして北の千島列島から南は南極圏までの、1億2400万平方キロ以上に及び、その中には36ヶ国海洋国家と、全世界の人口の50%が含まれています」(米軍発表資料)としている。
 米海軍報道発表
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