街路灯のLED化と防犯カメラ設置! 稲穂大通商店会に国の補助金


inahoohdori.jpg 小樽市内の中心商店街のひとつ、稲穂大通商店会(稲穂2-11・熊澤隆樹会長)は、国の「商店街まちづくり事業」からの補助金の交付を受け、大通りの街路灯のLED化と防犯カメラの設置運用を図ることになった。
 同商店会は会員数53名。市内中心部のJR小樽駅より徒歩5分の位置にあり、道内主要銀行3行やホテル、新聞社、飲食店、物販店、歯科医院、ケアセンターなどの業種が立ち並ぶ、駅前の中央通りから日銀通りまでの約300mの区間。
 季節になると老朽化する街路灯に、蛾(マイマイガ)が無数に集まり、会員からその防止対策を求められていた。電球をLEDに替えると、蛾の防止対策にもなることから、同商店会では、積み立てていた預金から700万円をかけて、街路灯のLED化を決めて、予算計上していた。
 ところが、街路灯のLED化には、国の「商店街まちづくり事業」の対象となっていることを知り、さらに、防犯カメラの設置も対象になっていることも分かった。熊澤会長が中心となり、急きょ、申請書類や事業計画書を取りまとめ、4月30日締め切りの同事業に、4月25日申請したところ、7月10日付で、「平成26年度商店街まちづくり事業費補助金交付決定通知書」が届いた。同事業には、全国で281件が認定されている。
 これによると、補助事業に要する経費12,798,000円、補助対象経費11,850,000円、補助金の額7,899,999円とされ、国が3分の2を補助することが決まった。このため、同商店会は、3分の1の400万円の負担だけで、街路灯のLED化と防犯カメラ設置が適うことになった上、予算計上から300万円が浮くことになった。
kumazawa.jpg 熊澤会長は、「申請してから2ヶ月半という短い期間で、認めれられるとは思ってもいなかった。決定通知書が届いたので、相見積りを取って、まもなく着工させ、9月上旬には、完成させたい。街路灯の改修で、通りを温かみのある明るい商店街とし、防犯カメラの設置で、通行人が安心できる商店街として、地域の活性化に役立てたい」と話している。
 同商店会には、街路灯が33基あり、これがLED化でリニューアルし、さらに、23基の防犯カメラが設置されることになる。同防犯カメラの設置運用では、小樽警察署の指導も受け、3カ国語(英・中・日)の表示板を設置し、さらに、プライバシーや個人情報保護を徹底させ、画像データの開示は、裁判所・警察署・監督官庁等からの正式要請を受けた場合などに限定し、開示記録は書面で保存することとしている。
 また、商店会のにぎわいづくりのために、地域商店街活性化事業の「にぎわい補助金」として150万円を受けたので、各商店の案内などを載せた、小冊子のガイド版 「いなほっ・稲歩」 を10月に発刊することにしている。
 中小企業庁〜商店街まちづくり事業補助事業者採択結果
 中小企業庁〜商店街まちづくり事業補助事業者採択案件一覧
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2014/140625tyuushin.htm
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2014/140625tyuushin.pdf