水産高生ハワイへ航海実習 小樽港で壮行式

 北海道小樽水産高等学校(若竹9・松村裕史校長)では、ハワイへの航海実習のための「乗船実習出港壮行式」が、10月24日(金)13:30から、小樽港第2ふ頭8番岸壁で行われた。全校生徒や保護者、学校関係者約500名が見送り、航海の安全を祈った。
 実習船の北海道教育庁渡島教育局所属「若竹丸(666トン・松代真佳船長)」に、同校本科海洋漁業科第2学年漁業コース23名と専攻科漁業科第1学年8名、船長他乗組員26名と北海道函館水産高等学校専攻科9名が乗船し、49日間(10月22日~12月9日)の航海実習が行われる。
 村松校長は、壮行式で「出港の準備や船に慣れるため、10月22日から乗船し、実習へ向けて決意も新たに頑張ってくれると思う。航海中、辛いことが沢山あると思うが、その時は、きっと友達が助けてくれ、お互いに支え合って49日間の航海を乗り越えもらいたい。
wakatakemaru1.jpg今年から、小樽港に戻ったら、マグロを水揚げすることになる。1月には、市民をはじめ、皆さんに釣ってきたマグロを食べてもらえる。マグロを沢山獲って来られるよう、水揚げを楽しみにしている。元気で頑張ってください」と激励した。
 実習生を代表して海洋漁業科第2学年漁業コースの石井秀明さんは、「私達のために盛大な壮行式をありがとうございます。49日間の乗船で、航海実習やマグロ延縄実習に取り組み、教室では学べない知識や技術をしっかりと身につけたいと思う。また、実習中は、協力し合って楽しく有意義な乗船実習を行い、ひと回りもふた回りも成長して帰って来ます」と挨拶した。
wakatakemaru2.jpg その後、実習生は、友達や家族に見送られ乗船した。全員が甲板にずらりと並び、紙テープが投げられ、徐々に船体は岸壁から離れていった。同岸壁に詰めかけた全校生徒や学校関係者と共に、家族は、しばしの別れに涙を流し、航海の無事を祈った。
 実習生は、2日前の22日に乗船し、24日(金)14:00、小樽港を出港。運行の仕方や海図に読み方など航海実習を行い、マグロ延縄実習を9回ほど行う予定。11月17日にはハワイホノルル港へ寄港し、20日に出港。小樽には12月8日(火)帰港し、今年初めて小樽港で水揚げを行い、9日(水)に下船を予定している。
 北海道小樽水産高等学校
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