グループ'96 絵画・作品展 11名の力作並ぶ


 グループ’96 絵画・作品展が、12月3日(水)から7日(日)まで、市立小樽美術館(花園2)1階会場のすべてを使い、水彩・油彩・ガラス画・粘土細工・吹きガラス・ヨット模型など、多彩なジャンルの91点を展示し、見応えのある作品展を開催中。毎年、来場者700名を目標とし、昨年も目標を超える人々が鑑賞している。
group96-1.jpg 今年で19回目を迎え、27歳から77歳までの男女11名が、年に一度の作品展を目標に、製作に励んだ自信作を持ち寄り開催している。
 同会本間城作会長が、11月の開催を希望して抽選会に臨んだが、今回は、ひと月遅れての開催となった。
 同会では、他会に未入会を会員の条件とし、毎月の例会はなく、年3回ほど作品展の会議を開き、年齢や経験に関係なく、抽選と持ち寄る作品の数などを考慮し、臨機応変に展示場所を決定。開催前日に会員全員で協力しながら作品を展示し、来場者や仲間に1年間の集大成をアピールしている。
 発表する場所があることで、一生懸命製作に励み、出展するごとに上達していく。また、会員や来場者からのアドバイスや、作品展後の反省会で感想や評価を聞き、次の作品作りに活かしている。
group96-2.jpg 本間会長は、絵を描くことが好きで、25歳から絵を描いている。今回は、風景画4点と花のF30やF50の大作5点を出展。小さなサイズの方が、かえって時間が掛かるらしく、大きなサイズを好んで描いているそうだ。出展作品の中で一番大きいF50サイズには、昭和35年頃の北運河を油彩で描いた。当時のデッサンを基に、当時に思いを馳せながら製作したそうで、小樽には沢山の絵を描く素材があるという。
 大西薫さんは、猫を題材に6点の油彩を出展。どれも猫の表情が豊かに描かれ、来場者は、立ち止まって「猫が生きてるようで、なでたくなる」と、微笑みながら鑑賞していた。
 ガラス画作家で知られる大畠譲さんは、得意な運河のガラス画を並べた。今回は、油彩の絵の具を用いて、特殊なガラス画の方法で製作。今までとは違った作風に仕上げた。大畠さんは、「常にいろいろなことに挑戦し、油彩絵の具を使って描いてみたらどうかと始めた。色の表現の幅が広がった」と話した。
group96-3.jpg また、第12回市展出展作品3点を展示。それには、大畠さんが高校生の頃(1956年)、教室の窓から見える風景を、初めて油彩で描いた作品で、絵を始めた頃を振り返った。
 自作のヨット模型やガラス工房へ通い吹きガラスで作る作品のバリエーションも年々豊富になり、会員の努力と成果が感じられる作品展となっている。
 本間会長は、「この時期の開催は、雪が多くて大変だが、来場してくれるのを見ると、勇気が湧いてくる。作品を作ったり、絵を描くのが好きな会員ばかり。この機会に足を運び楽しんでもらいたい」と話した。
 第19回グループ’96 2014絵画・作品展 12月3日(水)〜7日(日)10:00〜17:00
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民1・市民2ギャラリー
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