お雛様気分で写真撮影! 博物館のひなまつり


museumhina1.jpg 一足早い「はくぶつかんのひなまつり」が、小樽市総合博物館(色内2)運河館・第一展示室で、3月1日(日)10:30と13:00の2回開催され、着付けやお茶会を楽しむ多くの家族連れで賑わった。
 復元された明治時代の商家を再現した展示スペースに、華やかに飾られたお雛様をバックに、晴れ着姿で写真撮影できるコーナーを設け、毎年、人気となっている。 
 同館では、伝統行事を大切にし、3月3日の桃の節句に合わせ、毎年イベントを開催。桃の節句は、雛人形を飾り、女の子の健康と幸せを祈る日。季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期でもあるため、桃の節句に飾る人形には、子どもの健康と成長を願う、温かい思いが込められているという。

 また、現在開催中の「おたる雛めぐり」46会場のひとつとなっており、同館所蔵の200~300年前の古今雛や豆雛、明治・大正・昭和に作られた大小のお雛様11組を展示している。中でも、17世紀末に作られた木製の五人囃子は、展示している中でも古いもので、会期中は、多くの来館者の目を楽しませている。
 子どもを連れた家族が、予定より早く会場に集まったため、開始時間を早めて対応。晴れ着で写真撮影するコーナーでは、同館ボランティアスタッフが、手際良く、子ども達に着物を着せ、リボンなどで髪も飾りつけた。父親や母親は、赤やピンクの華やかな晴れ着姿で、すまし顔の我が子を写真に収めていた。
museumhina2.jpg 表千家によるお茶会が開かれ、抹茶と和菓子が振舞われた。赤い晴れ着が愛らしい鈴木紗瑛さん(小3)は、「初めて参加し、赤い着物を選んで着せてもらい可愛かった。来年も参加したい」と話し、母親は、「小学校で見学に来た時に、この催しを知った。素敵な着物を手際良く着せてもらい、お雛様をバックに写真を撮れて良かった」と喜んでいた。
 同館・山本侑奈指導員は、「それぞれの時代を反映するひな人形をご覧いただき、ひなまつりは、女児の成長を願うもの。着物を着て楽しんでもらいたい」と話した。
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