3/21から通常営業開始 おたる水族館


 おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)は、3月21日(土・祝)から、平成27年度通常営業を開始する。特別展やネズミイルカの出産など、見逃せない話題に注目が集まる。
 通常営業の開幕初日21日(土)9:00から、開館セレモニーを、正面玄関前で開き、マスコットキャラクターのペン太とともに、社長・館長と入館者でくす玉割りで祝う。
0321otaruaqua1.jpg 未知の領域「深海」にスポットを当て特別展を企画。深海で生きる生物や地形、調査・映像・模型、写真パネルなどで深海の世界を紹介する。11月29日(日)まで。
 生体では、ダイオウグソクムシ・ベニテグリ・アカザエビなど、標本では、メンダコ・オオイトヒキイワシ・ミズウオなど、16種以上の展示生物を予定。
 また、有人潜水調査船「しんかい6500」の1/2模型やパイロット潜航服、水圧実験セットなどを展示し、大型モニターによる深海探査の様子を動画で放映する。
 春の出産時期を迎え、ほのぼのプールで展示飼育中のネズミイルカ「アツコ」の妊娠が判明し、出産予定を5月中旬頃と予測している。
0321otaruaqua2.jpg アツコは、推定年齢12歳で、2004年5月に北海道臼尻沖の定置網に混獲。過去に妊娠を経験したが、残念ながら死産だった。今回、無事に出産した場合には、国内初となり、期待が高まる。
 同種は、学術目的以外には捕獲が許可されない種となる。1984年から北海道大学水産学部との共同研究で、その生態などを調査している。現在、メス2頭とオス2頭を飼育展示し、来館者の人気を集めている水槽のひとつ。
 出産準備のため、21日の通常営業開始日から観覧を制限し、アツコの状況は、モニター画面を通じて見られるよう準備中。
 現在のアツコは、健康状態良好で、腹部がやや大きくなってきている。今後、状況により24時間観察を実施し、出産に備えている。(写真提供:おたる水族館)
 おたる水族館HP
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