ネズミイルカのアツコが出産! 生後9分間の命

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動画提供:おたる水族館

 おたる水族館(祝津2・伊勢伸哉館長)は、ネズミイルカのアツコ(推定12歳)が、仔を出産したが、その後、死亡したことを発表した。
 5月15日0:29に出産し、仔は元気に泳ぎ、水面に顔を出し呼吸をしたが、生後9分後の0:38に死亡を確認した。出産までの時間は1時間22分。仔はオスで、体長88cm・体重10.33kgだった。
 死因について、酪農学園大学獣医学部に依頼したところ、難産だったため、出産時に損傷を受けた肝臓から、大量出血したためであることが分かった。
 16日(土)午後のアツコの様子は、モニター画面越しに、元気そうに泳ぐ姿が確認できた。担当者によると、健康上問題はないが、食欲が戻り、状態が落ち着くまで、今しばらくモニター越しの展示となる。その後、回復を見て、通常の公開を予定している。
 アツコの妊娠は、2014年7月の定期検診で確認した。アツコは過去に1度死産の経験があり、スタッフ一同、出産に向けて24時間体制で力を合わせて取り組んできた。
 順調な日々を過ごし、今年3月21日から、同じプールにいた3頭を移し、アツコ1頭で生活させ、プール周辺を幕で覆い、モニターを設置してその様子を観覧できるようしていた。
 同館では、1984年からネズミイルカの飼育を続けているが、ネズミイルカは、学術目的以外での生体の保持を禁止しているため、北海道大学水産学部と共同で、生態や習性の研究を続けている。
 現在、アツコも含めて4頭(メス2・オス2)を飼育し、展示している。無事にアツコが出産した場合は、国内で初めてのネズミイルカの繁殖となり、期待を集めていた。
 担当の梶征一魚類飼育係は、「滅多にない出産の機会だったが、残念な結果となった。出産したことで、新たな情報を得ることもできた。胎盤などは、大学機関が調査し、生態の解明につながると思う。この死を無駄にしないように、また、次の機会に期待し、飼育下繁殖を目指していきたい」と話した。
 ネズミイルカアツコの出産について
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