快晴の夏空の下、おたる運河ロードレース大会が、6月21日(日)、色内ふ頭公園をスタートして開かれた。1989年(平成元年)に、小樽港開港90周年を記念して始まり、今年で27回目を迎えた。
遠くは大分県からの参加者をはじめ、全国各地から3,128人が出場。小樽市とダニーデンの姉妹都市提携35周年を記念して、ニュージーランド協会から2名が加わった。
強い日差しの中、心地良い潮風を肌に感じながら、それぞれのレベルにあったコースの完走を目指し駆け抜けた。ボランティア約600人が同大会を支えた。
8:30から開会式が行われ、大会長の森井秀明市長が挨拶。「小樽の一大イベントとして、北海道を代表するマラソン大会として定着してきた。選手の皆さんは、日頃の練習の成果を存分に発揮され、思い出深い大会となるよう祈念する。大会終了後には、食と歴史の小樽観光を堪能してもらいたい」と挨拶した。
ハーフマラソンや10kmコースに参加する選手は、時間内に通過しなければならない関門を設け、定められた時間経過後には関門を封鎖し、選手は失格となるなど、注意事項が伝えられた。
ハーフマラソン(21.0975km)に出場する選手が9:00に、9:15には5kmコース、9:20に2.5kmコース、9:25に10kmコースに分かれてスタートを切り、小樽の街へ駆け出した。
選手を応援する家族や友人、会社仲間が沿道に集まり、声援を贈った。昨年閉所した共同保育所・ポッポの元職員ら15名は、トレードマークの黄色いTシャツを掲げ、卒業した園児や父兄らを沿道で応援していた。
ゴール前には、大勢の人が集まり、ゴール間近の選手を励ました。完走した選手は、「完走証」を受け取り、6位までが表彰された。参加賞や小樽観光協会加盟店の割引クーポン券付きマップも配布された。
また、ボランティアも含め参加者全員に、きのこ王国提供のきのこ汁が用意され、小樽家庭婦人スポーツ連絡協議会10名により配膳され、選手らは、温かいきのこ汁に舌鼓を打った。同会・千葉晴美代表は、「選手の方々に、”ようこそ小樽へ”と毎年ボランティアで参加している。ありがとうと笑顔で返され、楽しみながら協力している」と話した。
札幌の陸上クラブ(SJAC)では、昨年参加した五十嵐恵樹君(小6)の声かけで参加。大会に出場した感想を、五十嵐君は「2.5kmのコースで優勝できて嬉しい。陸上では中長距離の選手で、練習はそれ以上に走っている」。猿田恭介君(中2)は、「初めて5kmに参加し優勝できて嬉しい。日頃の練習の成果を発揮できた」。小畠弓空君(中2)は「初めてのマラソンで、ペース配分ができなかった。悔しい思いを来年参加して果たしたい」とそれぞれに感想を話した。
なお、完走者全員の大会記録は、アイ・サム社の「北海道スポーツコミュニケーション」の「おたる運河ロードレース大会」に、6月23日以降掲載される予定。詳細はこちら
◎小樽運河ロードレース大会開催のお知らせ
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