タンクローリ-車の事故防止 消防本部検査実施


tanktest1.jpg 小樽市消防本部(花園2)は、移動タンク貯蔵所(タンクローリー車)の立入検査を、8月25日(火)・26日(水)の各日9:30から12:00まで、小樽市市民消防防災研修センター(天神2)で実施している。
 同検査は、灯油等の暖房燃料の需要が増加する時期を控え、燃料の配送に使用される車両の危険物に係る事故を未然に防止することを目的に、毎年実施している。
 現在、小樽市内の常置場所とする移動タンク貯蔵所(タンクローリー車)135台のうち、今回の検査では、約75台を2日間で実施し、残りは、常置場所へ消防職員が出向いて、全てを検査する予定。
tanktest2.jpg 初日の25日(火)は、予定時間より早めに検査を受ける車がずらりと並び、消防本部予防課職員11名が対応にあたった。
 消防法の規定に基づき、危険物(灯油・軽油・重油・ガソリンなど)の貯蔵や取扱い、小樽市で決めている年1度の定期検査の実施記録書やタンクローリー危険物取扱者の3年毎の講習の確認など、書類検査を行った後、適合状況を1台ずつ検査した。
 ホースの亀裂や安全装置の作動状況、消火器などを細かく点検した。不備が見つかった場合は、修理した結果も報告するよう指導し、重大な損傷を発見した場合は、使用中止とすることも稀にある。
 2台のタンクローリー車がある佐藤燃料店(幸町)は、「ストーブを利用する秋口から4月下旬まで繁忙期となり、その前に、ホースの亀裂やタンクの点検などを行い、安全に管理するよう心がけている」と話した。
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 消防本部予防課・入井直樹保安指導係長は、「タンクの腐食、ホースの亀裂など著しい場合は改善するよう指導している。漏れに繋がらないように、事故の芽を早期に摘むことが重要」と話した。
 昨年度は、11月にタンクローリー車の抜き打ち検査や、警察署と合同での検査など、2重のチェック体制で事故を未然に防止している。
 平成26年度のタンクローリ車の事故(車両と衝突)は、1件となっている。
 小樽市消防本部HP
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