消える大観覧車! レインボークルーザー解体工事


kanransya.jpg 小樽築港の大型商業施設「ウイングベイ小樽」の高さ58mを誇ったレインボークルーザー(大観覧車)の解体工事が、急ピッチに進んでいる。
 レインボークルーザー(大観覧車)は、1999年3月に工費600億円をかけて誕生したマイカルタウンのシンボルとして、2000年に設置された。設置に際しては、景観が妨げられるとして、反対運動も起こった。
 設置当初こそ人気を集め、休日には行列が続く賑わいを見せたが、次第に関心が薄れ、2009年には営業日も短縮され、利用客が低迷し、2011年に稼動を休止。
 以後、ライトアップだけ行っていたが、「ウイングベイ小樽」の運営会社である小樽ベイシティ開発(OBC)は、今後も維持管理費が膨らんで、多額の経費がかかることもあり、海外へ売却する方針を決めた。
kanransya1.jpg このための解体工事が9月から始まり、シルバーウイークの5連休も解体工事を休まず、次々にゴンドラの支柱などが撤去されている。工事は10月31日までの予定で、この間、同施設の海側駐車場入口や、JR小樽築港駅と結ぶ歩行者通路も通行止めとなっている。
 15年間にわたって眼下の大型商業施設の盛衰を眺めてきた大観覧車は、マイカルの破綻やアウトレット施設の撤退などで、営業に苦悩する巨大ショッピングの今後の行く末を見届けることなく、10月末には、跡形もなく消え去ることになった。
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