北手宮小「閉校記念学芸会」!練習成果を発表

 音楽や劇を発表する学芸会の季節がやってきた。市内24の小学校は、10月3日(土)の塩谷・長橋・緑・幸・最上・天神・入船・桂岡の8つの小学校を皮切りに学芸会が開かれ、児童の練習の成果を保護者や地域住民に披露した。
 10月3日(土)は、来年3月に閉校となる北手宮小学校(梅ヶ枝町40・柴田眞公子校長)の「閉校記念学芸会」が、同校体育館で開かれた。「The Last 十人十色で無限大の力を発揮せよ!」をテーマに、最後の学芸会となった。
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 保護者や地域住民、卒業生など約60名が来場し、児童10名が元気に取り組む太鼓演奏や劇・音楽の発表を楽しんだ。
 オープニングは、全校児童と小樽潮太鼓保存会との潮太鼓の演奏を披露し、元気に太鼓を叩く姿に観客を感動させた。
 小樽潮太鼓保存会の大黒博之さんが同校の校区内住民という縁で、今年2月開催の同校の伝統行事「雪まつり」で、打演を披露し、4月から児童に指導を行なってきた。息の合った迫力ある打演が15分間も続き、その練習の成果に大きな拍手が贈られた。
 演奏が終わった大黒さんは、「4月からはじめ、9月には集中的に練習を行った。年齢も違うため、若潮太鼓の曲をアレンジした。43年間太鼓を演奏し、今日の子ども達の打演には、同保存会のメンバーも感動している」と話した。
gakugeikai1.jpg 低学年3名は、「だいこんにんじんごぼう」の劇を発表。自分達の性格に合った役を選び、大きな声で元気に演じた。
 全学年10名での音楽は、楽器演奏や合唱を披露した。教師2名もリコーダーで助っ人に入り、「ルージュの伝言」を披露した。「もみじ」は、10名の澄んだ声でハーモーニーを奏で、「世界がひとつになるまで」では、手話を交えて歌った。
 5・6年生7名は、「エルコスの祈り」を演じ、歌を交えたステージを繰り広げ、それぞれの役になりきり、プログラムは終了した。
 小学生最後の学芸会となった6年生3名が、ステージからひとりひとりの思いを述べ、大きな拍手が贈られた。
 柴田校長は、「子ども達は潮太鼓に取り組み、力を合わせて作り上げる喜びや楽しさを実感し、全校器楽や合唱にも挑戦した。少ない人数で演じる劇では、低学年も高学年も沢山の台詞を覚え、熱演した。ひとつひとつの挑戦が、子ども達の自信を高め、力を発揮し輝きを増している。成長し続けている子ども達の無限の力を感じてください」と述べた。

 運営委員長の野㟢綺乃さん(6年)は、「練習の成果を発揮できた。全校の音楽の練習を頑張り、良くできた。みんな拍手をしてくれて嬉しかった」と話した。
 卒業生の木下心さん(中3)は、「私達が通っていた頃は、全校児童48人だった。母校が無くなるのは寂しい。最後ということもあり、一生懸命に演じ歌いとても良かった。これからも、みんな元気に持ち前の明るさを次の学校でも発揮してもらいたい」とエールを贈った。
 市内の小学校の学芸会は、4日(日)に北手宮と潮見台小学校、10日(土)に朝里・豊倉・桜・高島・色内小学校、17日(土)は忍路中央・手宮・張碓・銭函小学校、18日(日)は手宮西・稲穂小学校、24日(土)は望洋小学校、25日(日)は花園小学校、11月28日(土)は奥沢小学校を予定している。