小樽音読カップ! 小中学生109名がチャレンジ

 小樽市教育委員会が主催する「第3回小樽音読カップ」が、11月8日(日)8:40から、小樽市民会館(花園5)大ホールで開かれ、保護者や祖父母、学校関係者らが詰めかけ、子ども達の音読に聞き入った。
 音読カップには、市内の小中学校の代表109名(1名欠席)が出場。同委員会や教員など40名がスタッフとなり対応した。
ondokucup2.jpg 音読とは、声を出して文章を読むことで、該当学年の教科書教材から物語を選び、制限時間内で、読み方や声を工夫して挑戦し、正しい発音や速度・表現力などの厳しい審査基準に沿って、小学校低学年の部・中学年の部・高学年の部と中学生の部に分けて行われた。審査の結果、金・銀・銅賞と特別賞が贈呈された。
 2013年に始まった音読カップは、読み方や声を工夫して競い合い、読み手として聞き手に内容を正確に伝えたり、日本語の美しさを体感することを通じて、児童生徒のことばに対する興味・関心を高め、読む力・表現する力を育てることで、国語力の向上を図ることを目的としている。
 第3回目は、小学生低学年の部は35名、中学年の部は33名、高学年の部は20名、中学生の部は22名がエントリーし、同委員会・上林猛教育長を含む5名が審査員を務め、正しい発音やアクセントなどの技術面と、表現方法や伝え方としての魅力や工夫の芸術面から、細かく審査された。
ondokucup3.jpg はじめに、低学年の部の発表が行われ、出場する児童は緊張した面持ちで、ステージの椅子に座り順番を待った。1年生は「ゆうやけ」、2年生は「スイミー」を選ぶ児童が多かった。1人ずつ、名前と音読題材名が紹介され、発表が始まった。
 大きな声でゆっくりと、それぞれに感情を込め、個性を出し合い、音読に挑戦。会場に音読の声が響き渡った。低学年と中学年が終わった後、児童文学研究センター・外崎和枝務局長から結果が発表された。
 金賞・銀賞・銅賞・特別賞がそれぞの部で選ばれ、名前が読み上げられると、会場から大きな拍手が沸き起こっていた。上位3位までには、賞状とカップが、特別賞には賞状が贈られた。
 低学年の部で金賞を受賞した長谷川このはさん(花園小2)は、「早くなり過ぎたり、ゆっくりなり過ぎたりしないように気をつけて読むようにした。金賞を受賞して、夢なのか現実なのか分からなかった。練習した甲斐があり、嬉しかった」と笑顔で答え、会場に来ていた両親もとても喜んでいた。
 休憩をはさみ、13:15からは、小学校高学年の部と中学生の部の発表が行われ、審査が続いた。
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