国語力アップ! 第2回小樽音読カップ

 小樽市教育委員会が主催する「第2回小樽音読カップ」が、11月8日(土)8:30から、小樽市民会館(花園5)大ホールで開かれ、市内24校の全小学校と11中学校の99名が出場し、読む力や表現する力を競った。
 同委員会では、市内の子ども達の学力向上のために、”家庭学習は音読から”を合言葉に、市内各小中学校に音読カードを配布し、音読によって国語力や独創力を活性化させ、習慣的に音読に取り組ませたいとしている。
ondokucup1.jpg 昨年度、花園小学校で初めて開催された音読カップは、読み方や声を工夫し、音読を競い合い、読み手として聞き手に内容を正確に伝えたり、日本語の美しさを体感することを通じて、児童生徒のことばに対する興味・関心を高め、読む力・表現する力を育てることで、国語力の向上を図ることを目的としている。
 小学生を低・中・高学年と中学生の4つの部に分け、小学生低学年は29名、中学年は33名、高学年は17名、中学生の部では20名がエントリーした。題材は、該当学年の教科書教材から全部やまたは一部分を、制限時間内(低学年1分30秒以内、中・高学年2分30秒以内、中学生3分以内)に音読する。
 審査員は、テレビ局やラジオ局、元アナウンサーなど、声を出す職業のプロと同委員会上林猛教育長の5名。正しい発音やアクセントなどの技術面と、表現方法や伝え方としての魅力や工夫の芸術面から、細かく審査された。
 審査に先立ち開会式が開かれ、同会末永通委員長は、「昨年は、すごい雨が降り、体育館の屋根がすごい音を立て、皆さんの発表を妨げたが、今年はそのようなことがないように、市民会館で行われた。当会は、多くの方々のサポートで成り立っている。出場者は、少しずつ緊張して発表し、終わったあとのホッとした気持ちを味わってください」と挨拶した。
ondokucup2.jpg エントリーした全員がステージに上がり、椅子に腰をかけ自分の順番を待った。低学年の部から始まり、名前を呼ばれマイクの前に立つと、名前と音読題材が紹介され、いよいよ音読が始まった。大きな声でゆっくりと丁寧に読み上げ、感情を込めたり、声に変化を付け発表し、大きな拍手が沸き起こった。
 1年生は、「おむすび ころりん」や「ゆうだち」、2年生は、「スイミー」を題材に選ぶ児童が多かった。観客席には、審査に目を光らせた審査員や、保護者や家族、学校関係者が大勢集まり、様子を見守った。
 豊倉小学校3年生男子の母親・神田花菜さんは、「昨年も出場している。先生と相談し、家で一緒に題材の教科書を読み合い練習した。学校が小さいので、大勢の人の前に出る機会もなく、良い経験となっている。本人も緊張していると思うが、私もハラハラしている」と話した。
 低学年と中学年が終わった後、結果を発表。上位3名を金・銀・銅賞として、カップと賞状が贈呈され、午後からは、高学年の部と中学校の部の発表が行われた。
 第2回音読カップ出場者募集要項
 関連記事