看護の道へ邁進 戴帽式で決意!

 小樽市立高等看護学院(東雲町9・並木昭義学院長)は、11月13日(金)10:30から、同学院2階体育館で、第48回戴帽式を行った。来賓・父兄・病院関係者・在校生に見守られ、戴帽生は看護の道への決意を新たにした。
 今年4月に入学した男子6名を含む30名の戴帽生に、男子は胸にエンブレムを、女子はナースキャップが与えられ、初めての病院実習を前に、看護師としての責任と重さを自覚する儀式が執り行われた。
taiboushiki1.jpg 並木学院長は式辞の中で、学院の校歌は素晴らしい歌詞であると述べ、「愛こそは わがつとめ わがいのち 私のために 愛はない」の部分を読み上げ、「愛とは、人を思いやる親切、大切にすること。この愛を人のために立派に果たすことが、自分の使命であるという意味。この作者の河部文一郎先生は、著名な詩人であり札幌医科大学の名誉教授だった。先生は、現役の頃、自分の選んだ職業に仕え、一目おかれる存在になるためには、人一倍努力することが重要であると良くおっしゃられていた。48期生の皆さんには、仲間を良きライバルとして、お互いを高めるために正々堂々と競い合うことを期待する。本日の戴帽式の感動が、皆さんのこれからの活躍、成長、そして幸福の糧となることを願っている」とエールを贈った。
 在校生を代表して菊池菜都美さん(3年)は、「患者さんとまっすぐに向き合い、その中で傷つき苦しみ沢山悩んでほしい。そして、自分の弱さを沢山知ってもらいたい。なぜなら、自分の弱さを知ることのできる人は、人の痛みを感じ取り、人の弱さを認めることができる人だと思うから。これからの看護を行う上で強みになると思う。taiboushiki2.jpg皆さんには困ったり戸惑ったりした時、その先の道を照らしてくれる先生方、苦しいとき親身になって話を聞き、相談に乗ってくれる先輩方、味方になってくれる家族、そして、切磋琢磨する仲間がいる。傷つくことを恐れず逆境に向かい、それぞれの所に灯す火を決して絶やすことなく、一歩ずつ歩むことを祈念する」と激励した。
 ナースキャップとエンブレムをつけた戴帽生たちは、ステージ中央のキャンドルから灯りを受け取り、父母の前を一周。30人全員が壇上に並ぶと、キャンドルの灯りの中で、ナイチンゲール誓詞を朗読。最後に学院歌を合唱し、看護師への意識を高め、その責任の重さを改めて実感していた。
 札幌市手稲区から通学する吉田真子さん(19)は、「戴帽式は、看護師としての決意を表明したこととなるが、実際にナースキャップをつけると、不安はあるが実習に向けての決意が固まった。実習では、病院に入院し不安や苦しんでいる患者さんへ、自分の笑顔で明るい入院生活を過ごせるよう、患者さんの笑顔も増やしてあげたい」と述べた。
 小樽在住の山下凌雅さん(19)は、「エンブレムを胸にして、自分の目標への気持ちが改まる。高校生の時は野球部で沢山の人に応援してもらったので、笑顔を絶やさない看護師になって、小樽市へ恩返しをしたい」と決意を新たにした。
 戴帽生は、11月30日(月)から、小樽市立病院で初めての臨床実習を2週間実施する予定。
 小樽市立高等看護学院
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