グローカル戦略推進センター! 商大フェアで紹介


 小樽商科大学(緑3・和田健夫学長)は、「グローカル戦略推進センター」を2015(平成27)年4月に立ち上げ、グローカル戦略推進センターコラボルームやグローカルラウンジ等への環境の整備を行い、2016(平成28)年4月に本格稼働した。
 これを記念して4月27日(木)、同大学4号館で「商大フェア~グローカル人材の育成にむけて」を開催。14:50から160CL講義室でオープニングセレモニーを、引き続き、教育環境整備の状況報告、模擬講義、学生企業紹介、マジプロ中間発表等10のプログラムに分かれて17:20まで開かれた。
glocal1.jpg 和田学長は、「これまでの本学での教育研究の成果を糧に、新しい時代に向かい、進むことを決め、平成25年8月にNO.1グローカル大学宣言を発表。北海道の教育研究の拠点となることを確認した。平成27年には、グローバルな視点を持ってローカル(国や地域)から物を考える能力や態度を持った人材”グローカル人材”を育成する新しい目標を定め、改革を進める再スタートを切った。グローカルマネジメント副専攻プログラムを新たに立ち上げ、実行するための同推進センターを整備し、中核となるコラボルームC’sを4月に発足した。これらの新しい施設と施設を使った取組みをご覧いただき、協力関係を築くことを希望する」と挨拶した。
 グローカルとは、グローバルとローカルを掛け合わせた造語。グローカルマネジメント副先行プログラムは、地域に軸足を置いて世界に活躍するリーダーを育成するプログラム。4学科の主専攻に加えて2年後期から、地域キャリア教育科目、グローバル教育プログラム科目、言語文化教育科目30単位。
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 留学生と共に学び、英語による専門授業、地域社会に連携した教育、継続的なコミュニケーション教育、大学支援による海外留学を特色としている。
 CL体験では、同大・大津晶准教授のもと、スマホやタブレットにインストールして使用するアプリ「respon(レスポン)」を使い、学生9名を含む16名が体験した。この取組みは、第12回日本e-Learning大賞「アクティブラーニング部門賞』を受賞している。アプリを使って即座にアンケートを集計したり、結果を参加者がリアルタイムで共有できる。
 グローカルラウンジでは、マレーシアでの海外研修の報告や、6名のコメンテーターを前にマジプロ中間発表が開かれた。
 ティースペースでは、「地(知)の拠点整備事業(COC)」に関連した研究8分野や教育8分野の16分野をパネルで紹介した。
 学生起業支援ルームでは、小樽のまちづくりを目的としたNPO法人EGA-0(前田大輔理事長)の設立総会が開かれた。江頭進ゼミの3・4年生22名と市民が共同で設立。同大学生が運営する会社の中では初めてのNPO法人となる。
glocal3.jpg 主な活動は、市内の古い建物の保存・活用の推進、地域通貨Tarcaの運営、小樽をPRするための映像及び出版物を作成する。
 今後の計画は、5月にHPを一般公開し、飲食店や神社、JR小樽駅などのPR動画を公開。6月に、龍宮神社例大祭と学祭出店。7月に、クラウドファンディング(財源の提供や協力)、2冊目となるあんかけ焼きそば事典制作開始。8月以降は、新入社員を募集し、クラウドファンディング(ヘリテイジ部門)、地域通貨Tarcaの発行。あんかけ焼きそば事典出版を予定している。
 信用が高まり、節税となるメリットで、NPO法人にした。地域通貨Tarcaの市内での活用を活発にし、これまでより使用期間を延ばし、将来的にプレミアム商品券のように使える店舗を増やす案や、あんかけ焼きそば事典の2012年初刊の改訂版を2,000部(500円)で販売するなどが計画されている。
 前田理事長は、「やっと3月に設立が完了した。ここがゴールじゃなくスタート。クラウドファンディングなどひとつひとつ理事長として頑張りたい。NPO法人と新しい形態を取り入れ、うまく活用させ、若い力で小樽の町を活性化できれば」と抱負を語った。
 グローカルマネジメント副専攻プログラム