小樽商大翔楽舞 創作新演舞猛特訓


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 小樽商科大学で最大規模のYOSAKOIソーランサークル「小樽商科大学翔楽舞」(義煎航平代表)の今年の練習が3月から始まり、新演舞初披露まで10日を切り、猛特訓が続いている。
 創作した新演舞は、”繋ぐ”をテーマにした「咲繋(えみつなぎ)」。新入生40名を含む110名の踊り子が一丸となって、昨年の反省点を踏まえ、YOSAKOIソーラン祭りの結果だけを重視するのではなく、踊り子も観客もみんな楽しみ、その先に感動を与えられるような演舞をすることを今年の目標に掲げた。
yosakoisoran2.jpg 新演舞初披露は、おたる春祭りのYOSAKOIパレード。市民へ感謝の意を伝えるため、新演舞の初披露は、毎年、おたる春祭りのパレードと決めている。
 老人ホームなどの施設や学校へ訪問したり、市内のイベントに参加するなど、昨年度は44回実施。小樽の人とのふれあいを大切にしながら、地域に根ざした活動を心がけているという。
 広報担当の鈴木佑菜さん(3年)は、「振りも曲も学生が考え、学生だけで演舞を手作りした。他にはあまりなく、こだわりのひとつ。初心に帰り、踊り子全員が楽しみ、お客さんに感動を届けたい」と話した。
 演舞制作チーム「翔」のリーダー佐々木康太郎さん(3年)は、今回の見せ場について、「伝統のソーラン節と、100人が1つの連鎖になり波などを表現する後半の全体芸にある。昨年はかっこ良さを見せたかったが、今年は、明るさを重視し、女子振りに力を入れ、小道具を使い美しく見せたい。学生らしい元気な姿を見てもらいたい」と話した。
yosakoisoran4.jpg 鳴子を新調し、人を乗せる装飾したトラックの地方車(じかたしゃ)や、衣装などにも工夫を凝らした。
 練習は、水曜日以外ほとんど毎日。16:00から21:00まで、大学の多目的ホールや色内埠頭公園、稲穂小学校体育館、総合体育館で、ほぼ全員が集まり、声を掛け合い楽しく練習に励んでいる。滝野すずらん公園の札幌市青少年山の家で4月29日から5月1日まで合宿し、親睦を深め練習に専念した。
 5月13日(金)は、小樽市総合体育館で16:00から80名が集まり、21:00まで練習を行った。大通西8丁目のメインステージで踊る隊列練習を中心に進められた。隊列担当の山本智義さん(2年)は、「隊列練習では、踊り子の問題点を見つけ改善していく。難しく大変だがやりがいもある。学生らしく明るさを出して勝負したい。地域に根ざした踊りをできるチームを目指している」と話した。
 部員の間では、正規の練習とは別に、闇練(やみれん)と称し、休み時間等に自主練習を行っている。先輩に苦手な所を教えてもらったり、全体練習ではできない練習ができるという。
yosakoisoran3.jpg 照井宏昌さん(2年)は、「YOSAKOIを始めたのは、大学に入ってから一緒にスタートがきれるものだったから。運動神経の善し悪しに関係なく練習した人が上手になる。今年の1年生は、闇練に参加している人も多く、うまくなりそう。期待している」と話した。
 北海道の初夏の一大イベントのYOSAKOIソーラン祭りは、6月8日(水)から12日(日)まで、札幌大通公園を中心に開かれる。翔楽舞の大通公園西8丁目のメインステージでの演舞は、11日(土)17:42からの予定。
 同会は、2007(平成19)年7月に設立し、翌年2008(平成20)年から、YOSAKOIソーラン祭りに出場。定番の「よっちょれ」をはじめ、創作した演舞を披露し、多くの人々に感動を与えている。これまでの最高成績は、審査ブロック2位・総合14位。昨年度は予選4位。
 おたる春まつり・YOSAKOIソーランパレードは、11:30に梁川通りをスタートし、都通り、サンモール一番街までを踊る。12:30から花園銀座ヴェラス・クオーレ小樽前で、14:00から堺町通り(六花亭・北菓楼前の広場)で演舞を予定している。
 2016年第25回YOSAKOIソーラン祭り
 翔楽舞HP
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