あしなが学生募金 熊本地震被災遺児へも


ashinagabokin1.jpg 第92回あしなが学生募金が、4月23日から全国約200箇所で始まった。
 4月に熊本地震が発生し現状を踏まえ、今年度は、支援先をあしなが育英会と熊本地震緊急支援募金とし、一層の協力を求めた。
 あしなが学生募金は、1970年、秋田大学の学生の呼びかけで交通遺児支援から始まり、その後、支援の輪を広げ、学生ボランティアが原動力となり、46年間に渡り、遺児を支援するための募金活動を、毎年春と秋に実施している。事務局のメンバーの多くは、あしなが育英会から奨学金を借りて進学できた遺児学生で、全国約200ヶ所で活動が行われている。
ashinagabokin2.jpg 昨年度は、1億1,533万7,039円の寄附が集まり、累計では、108億8,718万円にも及び、参加ボランティアは215万人。遺児約9万8,000人の進学を支援した。北海道では、4,772,961円(91回)が集まり、全額を遺児学生の奨学金支援としてあしなが育英会へ寄附している。
 北海道は毎年気候を考慮して、5月に入ってから実施し、札幌(2箇所)・旭川・函館・北見・小樽の6箇所で募金活動が始まった。
 小樽はウイングベイ小樽(築港11)5番街1階ネイチャーチャンバーで、5月14日(土)・15日(日)・21日(土)・22日(日)の4日間、10:00から16:00までを予定。
ashinagabokin3.jpg 初日の14日(土)は、あしなが学生募金小樽地区事務局員と高校生ボランティア53名が参加して、街頭募金を呼びかけた。期間中、桜陽・商業・潮陵・明峰・双葉・北照高校からのべ172名が参加し、50万円を目標額に協力を呼びかける。
 小樽拠点責任者・福井航さん(20・学生)は、「被災しても頑張っていこうと伝えたい。そのためにも、多くの協力が必要となる。新たな気持ちを持ち、先輩が僕たちのために街頭募金を呼びかけたことに感謝し、その恩返しのために活動に参加している」と話した。
 小樽商業高校ボランティア同好会は、4名(1年2名・3年2名)で参加し、「募金に協力してくれる人が多く、優しい人が多いと感じた。今後もできる限り続けたい」と話した。
 あしなが育英会
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