伝統文化の共演! "和を遊ぶ"華やかに

 小樽市民会館(月居卓司館長)と小樽伝統文化の会(藤間扇玉会長)が主催する「第8回和を遊ぶ」が、6月12日(日)11:00から同館(花園5)で華やかに開催され、約800名が小樽に今も息づく伝統文化を堪能し、楽しいひと時を過ごした。
 「和を遊ぶ」は、小樽の恒例行事のひとつとなり、楽しみしているファンも多い。
 会場には、茶道裏千家淡交会小樽支部による茶席や小樽能楽堂の見学、和装小物などの販売、和に親しむ催しが盛りだくさんに開催された。
 wawoasobu1.jpg花展は、華道家元池坊小樽支部と交互に開催され、今年は、いけばな小原流小樽支部(斉藤豊葉支部長)による「花の輪 人の輪 みんなの花展」を、前日から2日間の日程で実施した。
 72作品が同館・渡り廊下からホール、会議室まで展示され、華やかな雰囲気に包まれた。同支部が開く、伝統文化いけばなこども教室で学ぶ小中学生の4名の作品や、紫陽花や杜若(かきつばた)、スモークツリー、デルフィニウムなど、季節の花々が流派の基本に沿って生けられてた。
 また、大きな器を使って景色を表現した作品「写景盛花」や、小さな水盤に庭先の小花や草花を使った「方寸盛花」のコーナーもあり、用意した花がなくなるほど人気の生け花教室も開かれた。
この他、短歌や川柳、俳句の作品も展示され、日本舞踊に挑戦する体験講座も開かれた。
wawoasobu2.jpg 12:30から舞台を楽しむ催し物が始まり、小樽三曲会(山本聖子会長)・日本舞踊藤間扇玉会(藤間扇玉会主)・日本詩吟学院小樽しりべし岳風会(前川岳樽会長)による華やかなステージが繰り広げられた。
 和を遊ぶ企画作品組曲「小樽八景」は、三曲・詩吟・日本舞踊の共演。日本文化が詰まったステージは、観客を感動の渦に巻き込んだ。
 脚本を書き下ろした藤間扇久華氏は、「日本舞踊には…八景という演目がいくつもあり、小樽八景をいつか作り、和を遊ぶで上演したかった。小樽を切り口に、彩り良く見えるものを8つ選んだ。天狗山・坂・手宮洞窟古代彫刻・芸者衆・海・小樽運河・吹雪と雪あかりと、最後に人の情けと心意気を小樽八景に収めた。
 
wawoasobu3.jpg 市民は、それぞれに小樽の気に入ったところを見つめて生活し、様々な八景があると思う。小樽八景と聞くと、小樽運河と答える人が多いと思う。父(藤森茂男氏)は、運河保存運動を始めた人物であり、昨年市立小樽美術館の中で、父をモデルに絵の前で踊ったが、今回は、小樽運河に愛着や夢を持つ画家が多く、日々見つめる画家の思いを想像して踊った。
 
 運河の移り変わりを見つめているのは、運河の水面(みなも)。その時々を生きる人々をこれからも励ます水面に思いを込めた。小樽の人々に、これからも希望を持たせる運河の水面でいてほしい」と話した。
 扇玉会長は、「伝統文化の根源は最後まで頑張ること。浮き沈みがあってもしっかりと続いていくことが力になると思う。今後も和を遊ぶの回を重ねていきたい」と話した。
 市内在住の78歳の女性は、「小樽の歴史が分かり素晴らしかった。小樽の文化を知り、小樽に生まれ良かったと感じ、とても楽しかった」と満足していた。
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