豊漁と追悼の約4,000発! 高島花火大会

 第29回高島漁港納涼花火大会(成田学実行委員長)が、8月14日(日)20:00から始まった。高島漁港から約4,000発が打ち上げられ、夏の夜空に大輪の花火が舞い上がり、会場は大勢の見物客で詰め尽くされた。
takashimahanabi2.jpg 恒例となる同花火大会は、地域住民が実行委員会を作り、1988(昭和63)年から始まり、毎年お盆期間中の日曜日に開催され、高島地区の住民をはじめ、帰省中の人、近郊からも訪れ大勢の人を楽しませている。
 高島花火は、子どもの誕生祝いや大漁祈願、新盆や一周忌・三回忌などの追悼花火と共に、思い出のメッセージを読み上げ、BGMを流し花火を打ち上げるのが特徴。
 今年は、昨年9月に亡くなった前実行委員長・成田正夫さんの特別追悼花火が打ち上げられた。成田さんを偲ぶ多くの人からの協賛金が後を絶たず、予定していた400発を超える花火が用意された。
 成田さんは、3代目を継ぐベテランの漁師でしゃこ祭り実行委員長も務め、小樽を活気付けようと貢献。63歳の若さで無くなり、多くの人に惜しまれ、感謝の思いを込めた花火が打ち上げられた。
takashimahanabi1.jpg 漁港内の水面上で打ち上げられる高島龍神伝説水中花火は、爆発音と共に水面にぱあっと扇型の火花が咲き、同時にその姿が水面に反射。幻想的な光景となり、観客からは大歓声と拍手が沸き起った。
 その後も、四季の花火やスターマイン、大玉花火、細工花火が次々と打ち上げられた。同花火大会の見所となる弁天島左右に、実行委員らが昼間のうちにはしごをかけて仕掛ける”ナイアガラ”は、全道一の長さ。200mもの花火の滝が見事に流れ、それに合わせて打ち上げ花火も上がり、見物客を魅了した。
 フィナーレは、豊漁花火を豪快に打ち上げ、歓声と大きな拍手が沸き起こっていた。
 同実行委員の小田さんは、「自分達で楽しみたいから花火を上げ、それを観に来た人にも満足してもらいたい」と話した。

 会場は、花火の熱気に包まれたまま、ステージからの生演奏でさらに盛り上がり、祭りを楽しむ人で溢れていた。
 終了と共に、花火見物から帰る人の波が港の小路から溢れ出し、幹線道路は渋滞。高島地区は人と車の混雑がしばらく続いていた。
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