小樽在住の作家・山田育子さんの手作り革バッグ展が、9月20日(火)から25日(日)まで、ギャラリー白方(稲穂2・December3の2階)で開かれている。
2年に1度開催を続け、今回は、新作バッグ40点と財布やアクセサリーなど小物150点、山田さんの自宅工房で開く教室の生徒2名の作品も出展している。
山田さんは、手作り革バッグオリジナルブランド「CRAFTWORK」代表で、この道40年のベテラン作家。母親の趣味が革工芸で、子どもの頃から作品に触れ、母親に製作行程を教わった。33年前から自宅工房で教室を開き、道新文化センターの講師も務めている。
革の素材にこだわり、ひとつひとつ確かめてから仕入れ、世界にひとつだけのバッグ製作に力を尽くしている。既製品にはない手作りならではの染色、編む・折る・彫るなどの技法を丁寧に施し、時間をかけて納得できる製品だけを発表している。
注目を集める作品として、東京で見つけたアンティークのドイツとフランスのボダンをアクセントに、バッグのイメージを膨らませ、4点を完成させた。案内状にも掲載したドイツのボタンと牛革を黒に染め皺加工した素材と合わせたものもそのひとつ。
また、初めてエゾシカの革で手提げタイプとショルダータイプの2点を発表。鹿の角のボタンをアクセントに、おしゃれで軽くて持ちやすい。革は道内で入手でき、柔らかくて薄く仕立てやすいという。展示中のバッグは予約販売している。
山田さんは、「常に向上心を持ってこの道40年。今持って楽しいバッグ、新しいバッグを心がけ、楽しく作っている。ぜひ観るだけでも立ち寄っていただければ」と話した。
なお、長崎屋小樽店(稲穂2)2階公共プラザで11月開催の小樽技芸師研究会チャリティーバザーにも、毎年参加協力している。
手作り革バッグ展 9月20日(火)~25日(日)10:00~18:30(最終日17:00)
ギャラリー白方(稲穂2・December3の2階) 入場無料
◎関連記事