除排雪について記者会見!置き雪対策に課題


 小樽市の森井秀明市長は、12月定例記者会見に先立ち、今年度の除排雪の取り組みについての記者レクチャーを、11月24日(木)11:00から市役所市長応接室(花園2)で行った。
 12月1日開催予定の除排雪計画説明会の前に、4月からの除排雪に関する取りまとめ内容と、市長自身の除雪に対する考えを述べることが開催の主旨。◎地域総合除雪に関する経過
1124mayer.jpg 森井市長は、「2013(平成25)年度と2014(平成26)年度を比較し、降雪量が減っているのに排雪費用が増えていることに整合性が取れていない。また、貸出ダンプ制度においても降雪量・利用団体の減少に対し、排雪量・事業費ともに増加しており、降雪量・利用団体数との間に整合性が取れていない。矛盾を感じている」と話した。
 降雪量と排雪量とに整合性が取れていない原因について考えを求められ、「排雪の手法が、箇所ごとでなく(周辺も含めた)面的に行われていることで、本来はまだ排雪の入らなくてよい場所も併せて排雪をしてしまったのではないかと感じている」と答えた。
 これに関して、降雪量の増減が排雪量の増減を決定するということを前提に、整合性が取れていないと話しているが、雪の降り方など他の要因を検証したかどうかについての主旨の問いには、「まだ分析というレベルに至っていない」と答え、降雪量以外の、降雪の時期・気温、積雪量などがどのように影響しているかについては十分に行われていないことを明らかにした。
 また、貸出ダンプについては、「トラックに積む雪の量が少ないものや伝票が不自然になっているもの」、「特例で許可された雪山に含まれる、駐車場・屋根の雪・集合住宅の通路の雪や、申請された以外の雪の運搬」などが確認されたことに触れ、昨年度から不正行為等が無いかのパトロール強化を行っているが、限界もあることから制度の見直しを行うと説明した。◎貸出ダンプ制度の検討・変更概要
 今年度の除雪計画については、第2種路線(補助幹線道路)の除雪出動基準引き下げと、第1種路線(幹線道路)やバス路線、第2種路線の路面整正作業強化の本格実施。さらに、生活路線(第3種路線)の一部の除雪出動基準を降雪15㎝に設定することや、主要交差点36カ所の雪山処理の強化を行うことについて説明した。排雪については、必要箇所ごとに「雪山が大きくなり、これ以上の対応が困難になった時点で必要な個所の排雪を行う」と話した。
 また、置き雪対策としては、除雪時にロータリー車を活用し、玄関前の雪を飛ばしてしまうことを考えていると話した。さらに、置き雪を押し込める場所を確保するため、職員が町会役員から聞き取りし、地域の空地調査を行い所有者と相談していることに触れた。
 「置き雪を押し込める場所を何カ所確保できたのか?」の問いには、「現在、町会役員に情報の提供をお願いしているが、雪の降った後でないと分からないといった回答もあるなど、箇所数について集計していない」と担当者は答えた。
 除排雪計画説明会は、12月1日(木)14:00から市役所消防庁舎(花園2)6階講堂で、国道・道道・市道の除排雪担当職員・関係機関・輸送機関・各町会関係者の出席で開催される予定。
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