泊廃炉要望「目途立たない」 定例記者会見

 森井秀明小樽市長の12月定例記者会見が、12月1日(木)13:30から、市役所(花園2)市長応接室で開催された。
 森井市長から、平成28(2016)年度上半期観光入込客数について発表があった。入込客数は404万7,300人で前年度比98%、マイナス8万4,600人となった。道内客が、前年度比7.4%減となったが、一方で道外客が7.6%増となり、特に、外国人の宿泊数が18.7%増の6万1,561人と伸びている。中国が2年連続トップで、2位が韓国、3位がマレーシア。韓国・マレーシアについては、前年度比で大きな伸びを見せており、新千歳空港との直行便の新たな就航や増便が結果に影響した。◎平成28(2016)年度上半期観光入込客数の概要
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 北海道電力への廃炉要望に関する質問では、要望予定の11月25日が延期になり、その後の予定の調整について、「議会が始まったので、すぐにとはならないが、調整は続けている。目途は立たないが、北電が原子力規制委員会に再稼働の審査を依頼していて、結果が出る前に会いたい希望を持っている」と答えた。
 「意地悪な見方をすると、北電は要望を嫌がっているので無期限の先延ばしにならないか?」との質問には、「北海道電力という一流企業が、そんなことはしないと思っている」と応じた。
 さらに、「再稼働のプロセスには地元自治体の同意と同時に、知事の同意が大きな鍵になり、高橋知事との話し合いが必要になると思うが、何か考えているか?」との質問に対し、「今はそこまで考えていない」と、再稼働反対や廃炉について本気で取り組むことに疑問を感じさせるような答えに終始した。
 山田勝麿元市長が、昨年の森井市長の人事について、地方公務員法違反で刑事告発を検討していることについての質問には、「告発されるようなことはしていない。詳細な内容や事実関係が確認できないので詳しいコメントは出来ない」と答えた。
 また、「元市長は先輩ということになるが、そういうところから指摘が出ることについてはどう考えるか?」の質問には、「何も(考えは)ない」とした。
 次回の定例記者会見は、平成29(2017)年1月6日(金)10:00の予定。
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