平成28年度小樽文化賞!貢献賞3名と奨励賞1名


 小樽市文化団体協議会(56団体・川村治男会長)は、平成28年度小樽文化賞(文化貢献賞3名・文化奨励賞1名)を発表した。
 2016(平成28)年12月15日に表彰選考委員会を開催し、文化貢献賞に、北海道写真協会小樽支部・川原静雄支部長(68)と小樽後志民謡連合会・相蘇錦栄副会長(65)、小樽後志民謡連合会・杉野錦聖三味線指導委員長(67)の3名、文化奨励賞に北海道大学岩見沢校・西山優成さん(22)を決定した。
 同会は、1987(昭和62)年より、小樽市の芸術文化の普及と振興を図るため、芸術・文化の向上に関し、功労が顕著な個人・団体に対して「文化貢献賞」を贈り、今年で30回目となる。平成27年度まで87名・3団体を表彰している。
 また、1996(平成8)年より、活動が顕著で今後の活動が特に期待される個人・団体に対して「文化奨励賞」を贈り、今年で21回目。平成27年度まで13名・1団体を表彰している。
 川原さんは、1990(平成2)年の小樽カメラクラブ、北海道写真協会小樽支部に入会し、写真道展に挑戦し10回の入賞実績から写真道展会友となり、同支部での活動に協力。同クラブ会長、道写協小樽支部長に就任。小樽写真市展運営委員会委員長も歴任。写真芸術の発展と向上に貢献している。
 相蘇錦栄こと北正範さんは、1971(昭和46)年に初代相蘇錦栄師に師事し、1998(平成10)年に2代目を襲名。民謡三絃錦栄流を受け継ぐ。2014(平成26)年に北海道民謡連盟より最高師範の称号を贈与。
 杉野錦聖こと杉野美代子さんは、1967(昭和42)年初代佐々木孝師に師事し、1969(昭和44)年初代相蘇錦栄師に師事。1986(昭和61)年に三絃錦栄流錦聖会錦聖支部を設立。2012(平成24)年に北海道民謡連盟より最高師範の称号を贈与。
 両者ともに、各種全国大会で三味線奏者として多くの優勝者を輩出。若手後進の指導や民謡文化の発展に大きく寄与している。
 西山さんは、1998(平成10)年に、小林久枝バレエスタジオに入会し、小樽潮陵高校在学中より同スタジオのアシスタントを開始し、2012(平成24)年より各コンクール出場をはじめ入選。2015(平成27)年には、道内最大のバレエコンクール「北海道バレエコンクール」シニア部門で後志管内で初めて銀賞を受賞し、全日本バレエコンクールに出場した。
 現在は、北海道教育大学岩見沢校で学業とバレエを両立させ、同助教師としてクラスを受け持ち、後進の指導に当たりながら、コンクールに挑戦を続け、小樽の洋舞の文化向上に寄与している。
 川村会長は、「相蘇さんと杉野さんは、お弟子さんを広く求め、幅広い活動を行っている。小樽の民謡の人数を増やすことは、小樽の文化芸術にとっても良いこと。人を教えるには、体力も必要で適任。川原さんは、写真展を開催するなど積極性のある方で期待している。西山さんは若手リーダーとして、今後の活躍を期待している」と話した。
 なお、表彰式は、2月1日(水)18:00から、ニュー三幸(稲穂1)4階ホールで開催される。
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