2月9日(木)10:00頃、小樽第3号埠頭の「あおばと」観光船乗り場周辺に、海面に浮かぶ蓮葉状の氷が観測された。
同日早朝、小樽運河では薄氷が見られた。かつて、冬の風物詩と言われた蓮葉氷だが、ここ最近では、珍しい現象となる。
蓮葉氷は、水面に出来た氷がぶつかり、氷の縁がまくれあがった形が、蓮の葉に似ていることからその名がついた。
この日は7:03に−5.6℃を記録。その後、除々気温は上昇し、13:00には+0.4℃にまで上昇した。
小樽運河周辺の海面が凍るメカニズムについては、雪氷現象の研究を続ける小樽総合博物館・大鐘卓哉学芸員によると、「気温がそれほど低くなくても海面が凍るのは、気温や潮の満ち引きに深い関係があり、凍る潮位の条件が揃った。観光船乗り場は於古発(おこばち)川の水が溜まりやすい場所のため」と話す。
海面一体に、蓮の葉状の氷が連なり、ゆらゆらと揺れ幻想的な光景に包まれた。
海水の流入により、次第に溶け始め、幻想的な光景も昼ごろまでとなった。
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