市長の虚偽答弁で再三の延会!市議会3日間紛糾


 小樽市議会(鈴木喜明議長)の第3回定例会一般質問が、9月14日(木)13:00から、市役所(花園2)本会議場で行われた。
 前日の公明党・秋元智憲議員の質疑では、森井秀明市長の虚偽答弁の疑いを巡り中断されていたが、冒頭、市長は、「判例を参考にしたというのは、該当する判例を調査したということ。不適切な表現だったので、当該個所を答弁から削除する」といった趣旨の発言を行い、議会を中断させたことを陳謝した。
 秋元議員は、「市長は記者会見で、議会が止まるのも活性化の一つだと発言していた。今回、市長の不適切な答弁で止まったことも活性化だと思っているのか。いい加減にしてほしい。何度こういうことが繰り返されてきたのか。今回のことで、市長の今までの答弁にも信ぴょう性があったのか疑わしくなってくるし、今後の答弁も疑わしくなり不安だ。しっかり反省してほしい」と、苦言を呈した。
 鈴木議長は、「行政を執行する立場にある市長が、執行の根拠をあたかも判例にあるような、虚偽とも取れる答弁をしたことは誠に遺憾。今後このようなことが無いよう、正確な答弁をしてほしい」と、市長を促した。
0914council.jpg 自民党横田久俊議員は、中央バスが市長に対し、信義に反する行為だと非難している件について質問を行った。
 これは、中央バス社長と市長のトップ会談の中で、ふれあいパス制度についても言及があったにも関わらず、市長が「ふれあいパス制度について言及は無かった」と、6月議会で発言していることに対し、中央バス側が市長に対し文書で抗議しているものだ。
 横田議員は、市長に対し、トップ会談でふれあいパスについて言及があったのかどうか確認の質問をしたところ、市長は、「『言及』という言葉は、話し合いがあって、その内容に何かしらの進展があった場合に使うものだから、ふれあいパスについての話はあったが、言及は無かった」と答えた。
 この市長答弁には、議場全体があっけにとられたが、市長は、「『言及』には話に触れる意味もあるが、あるところまで達するという意味もある。私は後者の意味で使っている」とさらに、得意気な様子で自論を継いだ。
 横田議員は、「国語の時間ではないが、通常は、Aについて言及があったかとは、Aに話が及んだということでは無いのか。ここにいる人々は、市長が言うように考える人が1人でもいるか。ふれあいパスについて触れてはいたが、言及は無かった。そんな答弁があるか」と呆れ果てた嘆息をつきながら、「市長が議会に真摯に向き合うということは、こういうことではないでしょう!」と諭すように話した。
 秋元議員との間に答弁を巡る騒動を起こして、その舌の根も乾かぬうちの市長発言に、6月議会でこの問題について質問を行った民進党の佐々木秩議員が、「私は、ごく一般的な意味で『言及』という言葉を使ったし、議場の誰もがそういう意味で理解していたはずだ。市長が、一般的でない使い方を用いて、言い逃れをしていることをここで許してしまうと、言葉を色々な意味に置き換えて、いくらでも、今後、様々な言い逃れをすることになる。これは歯止めをかける必要がある」と、議長に対し強い調子で議事進行を迫った。
 鈴木議長は、6月議会の「ふれあいパスについて言及は無かった」という発言と、今回、「ふれあいパスについての話はあった」という発言は、明らかに矛盾があるとして、市長に答弁の調整を求めて質疑を中断し、そのまま3日間連続の延会となった。
 ふれあいパスについて話しが及んでいたことが明るみになり、自分の発言が都合が悪くなってきたと見るや、屁理屈や自分勝手な強引な解釈を持ち出して答弁を翻す、でたらめな森井市長の議会答弁は、いよいよ正常な議会運営を進めるための大きな弊害になっていることが誰の目にも一目瞭然となってきた。
 市長は、市議会や市内企業だけではなく、国や北海道、様々な企業などと、政策やその実行に伴う財政支援の問題、企業誘致についての交渉など、行政執行にはコミュニケ-ション能力や誠実さが第一に求められるが、これまでの議会対応を見る限り、首長としてのコミュニケーション能力や誠実さは皆無で、誰もがその資質や市長としての器については大きな疑義を感じざるを得なくなっている。
 小樽市議会は、森井市長の虚偽のでたらめだらけの答弁で、本会議が3日間連続で紛糾し、延会になる異常事態を迎えている。
 H290914小樽市議会 本会議(一般質問)1
 H290914小樽市議会 本会議(一般質問)2
 H290914小樽市議会 本会議(一般質問)3
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