奥沢水源地ライトアップ!5周年記念花火



 奥沢水源地を舞台に年に1度のイベント、「奥沢水源地ライトアップフェスティバル2017」が、9月24日(日)16:00から21:00まで開かれた。
 同水源地のライトアップは、小樽青年会議所の主催で、2013(平成25)年に始まり、その後、同会議所とそのOBで作る奥沢水源地ライトアップ実行委員会(上野智真実行委員長)が受け継いだ。
ousawalightup1.jpg 奥沢水源地の魅力を、改めて市民や多くの人に知ってもらい、歴史的遺産にスポットを当て関心を高め、水源地活用を喚起していくことを目的としている。
 同実行委員会スタッフ20名と小樽市水道局職員約10名は、同水源地水管橋(すいかんきょう)への誘導や整理、小樽の水の販売を実施。
 16:00からじゃがいもの詰め放題(1回100円)や飲食ブースが、お祭り広場に開かれ、同フェスティバルを盛り上げた。
 18:30から点灯式が行われ、階段式溢流路(水すだれ)に10基、貯水塔に4基のライトが灯され、周辺は幻想的な光景に包まれた。家族連れや写真愛好家が、幻想的な光景をスマホやカメラに収めていた。

 

 今年で5回目の節目を迎え、20:30からはスターマインなどの花火が取水塔から打ち上げられ、大勢の見物客を楽しませた。
 同水源地は、1914(大正3)年に完成、小樽の水道水の水源として稼働してきた。1985(昭和60)年には、階段式溢流路の美しい構造が評価され、近代水道百選に。2008(平成20)年には、土木学会選奨土木遺産に選定された。
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 2011(平成23)年にダムの堤体に陥没が見つかり、改修には多額の費用が係ることから廃止となった。現在は小樽市が所有し、大雨等による出水に備え、ダムの堤体をV字状に堀削し、下流域に対する安全を確保する水路を設置した。
 その後、新たな水源地の保存や活用については、何も新展していないのが現状だ。
 同実行委員会は、同水源地の施設の活用と整備を求める署名活動を始め、イベントを通じてアンケート調査し、今後に活用したいとしている。
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